BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

微妙な塩梅

 下手は下手なりにギターを嗜む。左手の小指に痛みがあり数年手にしてないが。

 ちなみにこのアコースティックギターであるが、この季節は乾燥にさらされる。特にセントラルヒーティングの住居にいるもんだから、加湿器をかけても追いつかない。そして数年前、そのブリッジからボディ下部にかけてひび割れが入った。購入した専門店に持って行き、リペアマスターの手による修理が行われるも、毎年同じ場所、あるいは違う場所にひび割れが入る。

 例年なら数ヶ月放りっぱなしということもあるが、この冬は3日に一度くらいギターケースから取り出し、オイルを塗ったり、湿度管理を徹底している。なのでいまのところ問題ない。

 しかし湿度管理のせいで他に問題が起こった。これまでとは格段にパワーのある加湿器を導入したものだから、部屋の窓に結露ができてしまい、これまた毎朝それを拭き取らなくてはならない仕事が増えた。何事もちょうどいい加減にコントロールするのは難しい。

 海外の安いホテルのシャワーのようだ。わずかコンマ何ミリの動かしだけで熱湯から冷水にかわるあの分岐点。ちょうどいい塩梅を見つけても数十秒後にはまた熱湯か冷水に変わる。なんだか人生ずっとそんなコントロールをしているような気がする。

 会社経営も同じだな、なんて考える年の瀬です(笑)。

 

 

 

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