BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

リベラルと保守

 リベラルと保守という政治的対立というか構図がある。

 アメリカでいうと前者が民主党、後者が共和党ということになる。いま盛んな大統領選であるが、前者代表がハリス氏、そして他方がトランプ氏だ。大雑把にいうとリベラルは進取的な考え方で大きな政府志向、社会福祉などは国が面倒見ようというのに対し、共和党は保守的な価値観、そして小さな政府ですべては個人責任という考え方だ。前者が左寄りで後者が右寄りということになる。政治家個々は、それぞれ極左から極右までのグレーゾーンのどこかに位置しより近い思想の政党に属することになる。

 日本の場合、保守が自民党でリベラルが立憲民主党と言えるかというとちょっと複雑だ。まずもって日本はアメリカのように二大政党ではなく、ほぼ自民党が政権を維持している。一時的に政権を譲った時期もあったが、長くこのスタイルが続いているので、自民の中にかなり左寄りな思想を持つ政治家もいたりするし、保守の権現のような首相経験者でもリベラルな社会主義的な政策を打ち出す者もいてなんだか区別が難しい。

 他方、野党の立憲民主の中にも保守的な考えを持つ者も少なくない。

 今回自民党総裁に選ばれた人はやや左寄りな保守で、立憲の代表はやや右寄りなリベラルとでもいえばいいのだろうか。

 保守、リベラル思想といえば食べ方にもそれが出る。

 例えば餃子。醤油、酢、ラー油という定番の食べ方ではなく、酢と胡椒など新しい食べ方にチャレンジする人にはリベラル的な人が多い。一方、ピザを食べるときは必ずタバスコが必要だという人はやや意固地な傾向がある。リベラルな人は、新しい実験的なものを食べたがるし、これまで食べたことのないエスニックなものにも積極的にチャレンジする。保守思想な人は、どちらかというと定番食を好む。一概に言えないが雑に傾向として。

 音楽家、アーチストなどクリエイティブな人にリベラル志向が強いのはその現れだろう。どちらかがいいという話ではなく、先日餃子を食べながらそんなことをぼんやり考えてた。

 ぼく?

 醤油と酢とラー油派です。意外とこの分野は保守的なんです。

 

 

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