BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

缶コーヒーとタバコ

 いつ頃からか一緒に食事に行く友人・知人にスモーカーがいなくなった。タバコを吸う人を避けているというわけではない。意図したつもりはないが、自然とそうなった。

 いまもたまに食事中に中座して表に出てタバコを吸う人たちを見かける。しかし自分の周りではひとりもそんなことをする人はいない。

 一方で当社スタッフにはスモーカーが多い。およそ半分弱から1/3くらい愛煙家である。

 愛煙家メリットというのがある。見知らぬ人同士、初対面で会った時など煙を揺らしながらコミュニケーションできるというものだ。子供が幼稚園に入園した日、タバコを吸うお父さんたちはすぐに打ち解けて仲良くなるのに、嫌煙家の自分だけはその輪から取り残されてしまった。見方を変えればタバコはとてもいいコミュニケーションツールなのだ。ドラマでも「一本どうだ?」と刑事が容疑者に勧めるとか、あるいは見知らぬ者同士の会話のきっかけにタバコを使うシーンは見慣れている。

 ツールとしては優秀なのに、健康を害すとか周りに迷惑がかかるという理由で敢えてタバコから距離を置いている人がいる。自分がまさにそうだ。さらにタバコを吸わない方がカッコいいという自己ブランディングという側面もあるかもしれない。

 それはともかく。

 いまノンアルコール飲料の勢いが盛んだ。ビールに始まり、ワインやカクテルまで百花繚乱。世界の飲料メーカーもこのジャンルに資本を集中し始めている。

 これをタバコにあてはめたモノもあればいいのに。電子タバコも身体に無害とは言えなさそうだからもう一歩進んだ嗜好品があればそこにブルーオーシャンが広がっているようにも思える。

 缶コーヒーとタバコ。これに置き換われるモノ。

 ま、どうでもいいんですが。

 

 

 

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