BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

パリ2024

 早寝早起きが習い性となっている。陽の長い夏場だと5時ごろには目が覚める。朝起きるとまずはスマホかiPadでメールチェックとニュースを読む。先週土曜の朝は、そこでオリンピック開会式のことを知り、そしてテレビを点けた。

 セーヌ川を進む船の上のダンスシーン。その後、シルバーの馬が走っている映像から、エッフェル塔前の広場会場。セリーヌ・ディオンの「愛の讃歌」と聖火点灯。オリンピックが始まった。

 比較的日本人はオリンピック好きな国民だ。特別視していると言ってもいい。これは暇つぶしがテレビしかなかった昭和の頃から国民に刻み付けられたある種、血の遺伝みたいなもの。スポーツしている者であればなにより優先されるイベントだ。

 あの体操の女の子(飲酒と喫煙)、かわいそうだなと思う。本人は絶望しているだろう。国民のオリンピック好きが高じて、こんな結果になった。しかし大人たちもハシゴを外す前に、もうすこし議論をつくし、考えてあげても良かったんではないだろうか。

 たぶんものすごいストレスにさらされていると思う。こっそりとのんびりタバコでも燻らしながらリラックスしてほしい。

 ところでスケボーで金メダルを取った14歳の女の子。

 スポンサーなし。所属もコーチも近所のスケボーショップ。東京大会を見てメダリストがやってる技が自分と同じと発見。で、自分でもいけるんではと。このアマチュアリズム。まさにオリンピック精神に則っている。

 逆に柔道で負けた期待の選手。個人的にも応援していたが、あの号泣はどうなのか。相当なショックなのはわかるけど、相手に対するリスペクトが無さすぎ。確かに血の滲むような鍛錬をしてきたんだろうけど、メダルに目が眩みすぎだ。というかそれをしつこい追ったカメラマンが悪いのか。

 なんだかすごく対象的な二人だった。

 

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