CLOSE
BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

何事も命懸けなのだよ

 野球を見るのも命懸けだ。

 ボストンのフェンウェイパーク。いまから30年以上前のことだ。その日は人生2度目のレッドソックスのホームゲーム観戦で、ぼくらは三塁側の内野席に着いた。ホームであるレッドソックスのベンチは一塁側。三塁側の方がチケットが手に入りやすかったんだと思う。対戦相手がどこであったかも忘れた。

 当時、といってもいまもそうだが、あまり野球選手のことについて詳しくなかった。

 某選手、しかも相手側のバッターがボックスに入り、ピッチャーから放たれた何球目かのボール。打者が思い切り引っぱたいた。かなり強烈なファールボールで一塁側の内野席方向へ。そして鈍い音がしたあと、周りが大騒ぎになった。高齢の女性の頭部にボールが直撃したのだ。騒然となる場内。しばらくゲームは中断。そして救急隊員がやってきて彼女を運び出した。その後すぐにゲームは再開となったが、その後ことはわからない。ネットもない時代のことだ。

 日本の球場なら内野席の観客を守るネットがあるがアメリカの球場は目障りを理由にそんなものはない。それまではネットなんて目ざわりで客はプレーヤー同様ボールから目を離すなよ派であったが、さすがにこの事件後は考え方を改めた。

 道を歩くのも命懸けだ。

 国や都がガードレールを歩道に設置してくれてるおかげで救えた命は少なくない。景観が悪くなろうが、命の方が大事なんだ。

 しかしそのガードレールの内側という安全地帯を我が物顔で高速疾走するバカが増えた。おまえだよ、電動キックボード。こいつらに何度ヒヤッとさせられたか。

 日本の警察は執拗にバイクをいじめ、産業ごと破壊したのにどうしてこいつらに対しては甘いんだ。白バイなんて逃げるキックボードに小回りされて追いつけない(先日、そんな場面に出会した)。白バイならぬ、白キックボードを直ちに導入し、このバカどもを取り締まって欲しい。それとバカ太タイヤ電動自転車。歩道はおまえらのエリアじゃない。利用するなら人が歩くより遅いスピードで通れ。さもなけば車道でクルマと命懸けのバトルしろ。死んだら骨はひろってやるよ。

 

UPDATE BLOG

ブログトップもっと見る