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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

また少子化のニュース

 少子化問題が新聞の一面になっている。東京都の合計特殊出生率が0.99で、もう大変なことになっている。しかし少子化がなぜ問題なのかまでは新聞はあまり追及しない。

 いま世界中で二酸化炭素の排出問題にからむ環境問題が議題に上がっている。最大の原因は人が増えたことた。世界人口が減って資源を食い荒らさない規模になれば、少しはマシになる。そういう意味では世界人口の90億人というのは増えすぎだ。自然は良くできたもので、そういうことに対しバランスを整える。先進国の少子化はその端緒。そんな考え方もある。

 少子化の問題は、高齢人口の増加の問題だ。昨年生まれた子供の数は72万あまりというが、高齢人口も同じように減少すれば世代間扶助の問題は解決する。しかしそんなことはできない。どこかの学者が言ったように老人に死んでくれとは言えない。

 少子化で軍人や警官の数が足りなくなる、救急隊員が減る、ゴミ清掃を行う人はどうなるみたいな議論があるが、これも少子高齢化の歪な人口ピラミッドが要因で、それが解決すればどうにかなる。つまり少子化問題の最中に生まれた子供が老人になるころにはこの問題は解決してるんじゃないかと考える。

 そういう意味ではこの子供達のさらに子供世代はものすごい輝く未来が待っているのではないだろうか。自然が戻り、風車や地熱などのエネルギー問題も解決、現在の高度な科学で農業生産は飛躍するだろうし、ロボットが労働を代替してくれる。

 そんなことを考えるといま必死にお金(66兆円だか)をかけてやってることがバカバカしく思える。

 少子化の原因はあまりに多岐にわたって複雑なため、克服困難。これはノルウェーなど問題に早く対処した国でも成功してないということから証明されている。なので少子高齢化を受け入れて、未来にどうバトンを渡していけばいいかを真剣に考えたほうがいい。

 過去に失敗した施策をなんども繰り返しても、違う結果にはならない。施策そのもの、入り口から視点を変える必要がある。まあ、こんなところから負け犬の遠吠えのように吠えても仕方ないのだが。

 

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