BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

新年のご挨拶

 新年おめでとうございます。

 と軽々に発言できない災害と事故が元日から続いた。犠牲になった人たちとその家族にお悔やみを申し上げるとともに、避難所生活を余儀なくされている方たちが一日も早く元の生活に戻れるよう祈ります。

 どうも不穏な空気の流れている年始である。

 個人的な話をすると、このお正月はどこにも行かず寝正月をした。目的のないテレビ視聴はあまりしないのだが、今年は元日から能登半島地震の報道に釘付けで、翌日の箱根駅伝とずっとテレビのお世話になりっぱなしだ。

 合間にずっと読もうと思っていたSF小説「三体」を読んだ。正確にいうと三部作の一巻目。いやあ、面白い。このミスや文春のミステリの上位にくる作品を例年読んでるが、近年あんまりピンとくるものがなかったから余計にそう思う。もっと早く読んでればよかった。二部目をこれから読むのであるが、この先どんな展開になるのやら。読了後、読む前の無垢な自分に戻りたいと思えそうな作品である。

 JALの事故で侃侃諤諤なペット問題。「三体」のマイク・エヴァンスの思想にも通じるなあなどと距離を置いて見ているのだが、それもペットを持たない身だからかもしれない。無知の知という言葉があるがそれである。

 そんなわけで今年もいろんな小説を読み、映画を観て、観劇し、音楽を聞こう。できる限りいろんなところへ行き、いろんな人に会って話を聞こう。やれなかったことに挑戦し、失敗しながらすこしずつ学ぼう。

 すこしはマシな人生になるように。

 引き続き今欄とフイナム、そしてライノをよろしくお願いします。

 

↑今年のおせち。婦人画報のおすすめにしました。それにしても瞬間冷凍技術の日進月歩には恐れ入ります。

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