猛暑の中、猛烈に忙しく仕事している。コロナで鈍った体と頭がもうオーバーヒート寸前。以前ならしなかったミスも多く、体育座りして木の枝で地面に円を描くようなポーズを取りたくなる。
前頭葉なのか海馬なのか、そもそも脳全体の動きが重いのか。こないだ読んだ「思い出せない脳」(講談社現代新書、澤田誠著)から、適度な運動をしようとなるべく毎日走るようにした。翌日に疲れを残さないということでたった3km。しかしこれが毎日になると疲労も蓄積してくるのである。
疲れたら動きたくなる。体も重い。それでも覚悟を決めてジムに行ってトレッドミルに乗ること5分で、なんだかやる気スイッチが入ってくるのだ。
頭がすっきりしたかどうかはともかく、ここんとこ会う人から「痩せました?」なんて声をかけられる。ダイエットするつもりはさらさらないのだが、走ることによって顔のラインが締まってきたのかもしれない。
しかしそれなりの距離をのんびりとしたスピードで走るのは、ぼんやりとした考え事をするのにちょうどいい。これがぼくの若い頃からの思索の時間である。フイナムの立ち上げ時のアイデアなんかもトレッドミルの上で考え、整理した。
忙しい時ほど、こういう時間が大切なのかもしれない。
忙中閑ありだ。