BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

コロナかと思った

 食べられないものとか、アレルギーのある食材があれば教えてください。

 近年、飲食店にいくとよく聞くフレーズだ。

 イタリアンレストランで、一昨年鬼籍に入られた編集の大先輩がウェイターにオリーブオイルがダメと伝えたところ場は凍った。フライパンには調理油としてオリーブオイルが必ず使用されるからだ。しかしよく話を聞くと、それは大丈夫で、料理自体にかけられているエクストラバージンオリーブは苦手ということらしく決着したのを思い出す。

 こういう時、人それぞれで面白い。

 グルメとかフーディーズを自称しているなら、すくなくとも好き嫌いはあってはどうかと思う。予約の取れないレストランをいくら知っていても、好き嫌いのある人はそれだけで信頼度が落ちる。

 ぼくはフーディーズでもないし、食量も少ない方だから食いしん坊の範疇には入らない。しかし食べられない食材はない。むしろ食べたことがない珍しい国のスパイスや味付けや珍味を好むチャレンジャーだ。

 週末、知人から今週予定されている会食のため、お約束である冒頭の質問が飛んできた。

 普段なら何もないと答えるのであるが、今回ばかりは違った。

 牡蠣、見たくもない。

 どうやら木曜のランチにいただいたものがあたったようで、先週金曜日に発熱し、今日に至るまでずっと体調を崩したままだ。大袈裟にいうと死ぬ思いをした。

 しばらく牡蠣はいいです。

 

 

 

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