BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

国葬

 朝、家を出た時は雨が降っていなかったが、途中で降り始めた。

 振りはじめは弱い雨だったので、コンビニで傘を買わなくても大丈夫だろうと高を括っていたら、いきなら雨脚が強まりびしょ濡れになった。ほうほうの体で会社について落ち着いたら、バケツをひっくり返したような雨。

 びしょ濡れにも度合いがあるが、この程度でよかったというか助かった。

 不幸も幸福も「ストレス脳」のアンデシュ・ハンセンではないが、相対的な価値観である。

 ここまでの土砂降りを見なければ、ずぶ濡れになった不幸を呪うが、この暴雨を見ると被害はこれくらいで済んだと喜ぶ。

 メルセデスの中古車を乗っていい気になっていられるのも、隣の家のガレージにテスラの新車が収まるまで。

 昨夜、エリザベス女王の国葬の華々しさ、荘厳さを見ながら同じようなこと考えてたなと思い出しした。

 これに比肩しうるものは、こちらでは大喪の礼ということは知っているのだが、国葬と同じ呼び名で呼ばれるからにはねえ。

 

 

 

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