足ツボマッサージに通いはじめた。
かれこれ10年以上前、週刊誌のエッセイで「がんが治る足ツボマッサージ」なる記事があり、当時その病気を患っていた友人に効果があるかもとまずは自分で試してみようと、そのエッセイに出てきた治療院をネットで探して門を叩いた。
それは国立にある足ツボ治療院で、女性院長はテレビでも取り上げられるほど有名な方であった。
バラエティ番組に呼ばれて、お笑いタレントさんに足モミをして絶叫させた瞬間の写真などが飾ってあったかもしれない。記憶が曖昧ですみません。
とにかく痛いのなんの。通い始めたのが真夏とはいうものの、エアコンの効いた室内でもTシャツがびしょびしょになるくらい汗をかいた。コースはおよそ3時間。木の棒で足裏や指の先をぐりぐりやられるのである。
ベテランの患者さん(主におばさん)たちは、涼しい顔で世間話などをしながら施術を受けておられるのだが、初心者のこちらはベッドにもんどり打って、まるでエクソシストのリーガン並みにバッタンバッタンしていたもんだ。
終いには日和ってしまって、徐々に足が遠ざかりフェードアウト。がんの友だちに良さそうだと紹介するまで耐えられなかった。
ちなみにそのがんの友人は、いまも元気で生きている。
そして最近、パートナーが港区某所にある足揉みに行きはじめた。それまですこし内臓が疲れていて食欲が減退しているようなこともあったが、通いはじめてそれが改善している。そしてそこにぼくにも行けと勧めるのだ。国立の経験を思い出すだけでも敗北感に苛まれるのに。
しかし行ってきた話を聞くにつけ、興味が鎌首をもたげるのであった。
で、行ってみた。
痛いのは痛いのだけど、なんとか耐えられる痛さに自分自身驚いた。
施術院は違うとはいえ、同じように木の棒をぐりぐりやられる。いつの間にか自分の足裏が健康になっているようなのだ。先生もどこも悪いところはないと太鼓判を押してくれた。
まだ数回しか行ってないが、膝の裏の痛みや長年患っている腰痛も緩和しているような気もする。
しかし、内臓はどこも悪くないけど、一点だけ注意が必要なところがあるという。将来ボケるかもしれないというのである。確かにこのオールドグレイマター(脳みそのこと)はずいぶんガタがきていて、記憶を留める機能がだいぶ失われているとは以前から気づいていた。
どうやら親指が人差し指の方へすこし傾いているのが良くなくて、指の間が開くような下駄、ビーサンのようなものを履くのがいいと指導を受けた。なんなら5本指ソックスがいいという。
そこで早速、ユニクロの5本指ソックスを履いてみるとこれがものすごくよい塩梅なのである。素足でいるより指間の動きがスムーズで(摩擦がないからだろうね)、室内でもシューズを履いてもとても歩きやすい。持っているソックスすべて5本指にしたいくらいの衝撃であった。
ただ5本指ソックス、デザインにバリエーションがあまりない、というか自分が時々のぞくようなセレクトショップなどには扱いがない。どこかにちょうどいい丈で、ちょうどよい色、そして編み地のソックスはないもんだろうか。
AHHでスタイリストの長谷川くんが、使うようなリブソックスの5本指型なのがあったら速攻買うのにな。
↓ユニクロの5本指。丈が微妙。