BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

夏休みの課題図書

 さっき、この欄を久しぶりに開いたら、2週間前に書いたものが下書きに入っていた。そこにも書いたが捨てようとしたけど、アップした。この2週間、週刊誌やネットからその宗教団体と自民党などの議員とのズブズブの関係が取り上げられているが、この国の素晴らしいところは、それが選挙の投票行動になんら影響しないということである。

 失われた30年は40年になり50年になる。沈みかけた船からはネズミも逃げるという。

 いまの日本は、太平洋戦争終戦間近のように思える。勝機の乏しい無謀な戦争に突き進み、敗色濃厚となっても、玉砕するまで闘いぬくという狂気じみた軍部主導の政治と、経済競争に負け続けているのに創造的破壊ができないままそのままずるずると無策なまま、何も変えられない政府。

 行き着くところまで行ってボロボロにならないと、この国は変われないのだろうか。

 昨日、書店を覗いてみたら、毎年この時期恒例の戦争ものコーナーができていた。しかし年々、規模は小さくなる。戦後77年も経つからかもしれない。

 過去から学ぶことは多い。

 少なくとも「失敗の本質」くらいは読んでほしい。

 夏休みの課題図書にしたいくらい。

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