BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

ノイジーマイノリティ

 吉野家の偉い人が、どっかの大学でうっかり話した「生娘をシャブづけにする戦略」。

「田舎から出てきた右も左も分からない女の子を無垢・生娘のうちに牛丼中毒にする。男に高い飯を奢ってもらえるようになれば、(牛丼は)絶対食べない」と口にしたそうだ。

 贅沢を知る前に、吉野家を知ってほしいというのは会社の会議などでも散々議論されてきたことだろう。しかし例えが悪かった。うちうちの飲み会くらいだったら、笑って済ませられることでも、公共の場でこれやっちゃ批判されても仕方ない。

 まあでも顧客と自社製品をバカにしすぎだな。愛がないね。

 一方で、この人、政治家でもないのになんでこんなに騒ぎが大きくなったかということ。いくら上場企業の幹部とはいえポストの辞任は大袈裟で、謝罪するだけでいいんじゃないの?

 なんだか落ちた犬を総出で叩くような社会風潮が世の中に漲っている。

 恵比寿駅のロシア語看板を外せだの、ロシア料理屋にいやがらせの電話だの、なんだか少数の人間のいやらしさに社会が掻き回されているような気がする。

 それを煽っているのがテレビ。

 視聴率とか金儲けが大事なのはわかるけど、もう少し矜持を持ったプログラムづくりはできないのかね?

 

 

 

 

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