昔馴染みの友人と昨夜会った。振り屋さんをやっている同い年のブローカーである。振り屋さんというのは、たぶん「仕事を振り分ける」というところから来ていると思うのだが、要するにブランドやメーカーから服の生産を引き受けて、取引のある複数の縫製工場に仕事を振り分ける仕事。シャツならこの工場とか、ジャケットならここ、とかそれなりに引き出しがある。
彼はどちらかというと綿ものなどのワーク系の服に強い工場を持っていて、仕上がりがいいのが定評だ。
その彼がこのところ工場が混んでて、仕事を引き受けてくれないから大変だという。具体的な理由はわからないが、コロナによる資材の入荷の遅れが大きな要因のひとつらしい。なので納期遅れが方々で起きている。
そういえば昨年も海外縫製工場がコロナで稼働停止などの理由で、多くのアパレルメーカーが納期遅れで大変なダメージを被ったという話を聞いていた。それがいまや日本の、こう言っては悪いが,零細縫製工場にも影響を及ぼしてきたのである。
そういえばトヨタのランドクルーザーも納期が4年待ちとか。
コロナのせいで物資の調達が難しくなっているといるのは、よく聞くがこれはいつまで続くのだろう。
うちの家の一酸化炭素を放出している給湯器は取り替えるのに4ヶ月かかるというから、中古部品の交換でなんとか保っている状態にしているが、東日本大震災後でもここまでひどくなかった。
日本ではオミクロンはただの風邪だという人も多いが、海外を見るとそうも言えないのがもどかしい。
元に戻らないと商売あがったりだといいながらその友人はいも焼酎のロックを3杯飲んだ。