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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

悲しくてやりきれない

 このコロナのパンデミックは本当にいろんなところに影を落としている。夏の甲子園の中止もこの状況下ではやむなしではあるが、選手たちを気の毒に思う。子供の頃から憧れて、一生懸命練習し、甘酸辛苦を乗り越えて、やっとたどり着いたところで夢見ていたものが突然奪われた。人生の半分以上をここにかけてきたのにね。

 高校野球だけではなく、これは他の競技やコンペティションについても言える。コンテストのために猛練習を重ねてきたピアニストだって吹奏楽部だって、あるいはほかのマイナースポーツ競技の選手たちも高校球児に負けず劣らず、練習を繰り返してきたに違いない。このコロナはそういう青春を彼らから奪った。

 若い頃、バイクのレースに明け暮れていて、年に一度の大会のために猛準備していたところ、友人から結婚式と日がかぶったことを思い出す。あれも苦しい決断だったが、学生たちはそれとは比べ物にならない苦い思いをしてるんだろうな。

 この悔しさ、というかやりきれなさ、時が癒すのをじっと待つしかない。遠い未来、あの時辛かったけど、いまはこうして幸せに生きているという日がきっと来るよ。これからの人生、これ以上に悔しい思いをすることだってあるかもしれないしね。あまり慰めになってないけど。

 やりきれないといえば、例の検事総長候補だった人と麻雀仲間。文春が抜いた報道であるが、見事としか言いようがない。法案が通った後でのスクープなら余計インパクト強かったかかも。タイミングを見ていたか。

 この検事さんも大問題かもしれないが、もっと問題なのは産経新聞と朝日新聞の記者が渦中の人物と一緒にいたということだ。メディアは権力を監視する側。腹をさぐろうと潜入したのか、ずぶずぶの関係だったのかわからないが、もしバレたらどうなるかというリスク考えなかったのだろうか。ジャーナリズムって一体なんなのと、信頼性を損ねる大問題である。

 賭け事の好きな検事を最高位につけようと画策していたこの政権はグダグダだ。それでもまだ支持率は30%あるというのもやりきれない。

 しかしもはや時間の問題か。

 

 

 

 

 

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