昨日仲間内で今年開催される東京オリンピックの日本チームが開会式で着る公式ユニフォームがどうもあかんという話になった。原則誰もがあれはないと悪態をついている。
週刊朝日の連載でドン小西さんも、こんなことを言っている。
以下、引用。
腹が立つのを通り越して、何だか悲しくなってきたよ。これまでオリンピックの開会式の各国の行進を、仕事としてもチェックしてきたけどさ、はっきり言ってこれはない。しかも今回、日本は開催国。スポーツだけじゃなく、日本文化もアピールしなくちゃいけないのに、特徴は国旗の赤白だけだもんな。
あとは、赤いパンツといい、三つ山に折ったポケットチーフといい、クレリックシャツといい、日本のガラパゴスな流行の寄せ集め。量販店の店頭に並んでいるようなデザイン要素を、つなぎ合わせただけにしか見えないよ。
「ニッポンを纏(まと)う」っていうコンセプトも、気分重視で大ざっぱすぎ。伝統柄をあしらったり、ボタンや生地には凝ってるが、そんなもん広い会場では見えやしないって。それに欧米各国は自国の人気デザイナーを起用して、ファッション界をアピールするのが普通だろ。日本にだって、若手の人気デザイナーはいくらだっているのに、なんでチャンスを与えないかな。(略)
全く同感だ。
この開会式用公式ユニフォームはAOKI、カジュアル部門はアシックスで、聖火ランナーのユニフォームは我らがNハリの尾花大輔などといろんなところにデザインを分散させているのだけど、作るメーカーはどこでもいいが、上にデザインディレクターを立ててトーン&マナーを統一させるとか発想はなかったのかな? まるでバラバラでチグハグなラインアップ。
なんならついでに尾花くんにやらせれば良かったのにと思う。日本をはじめ、アジア中の若者がレプリカをこぞって買ってたんじゃないかな。
たぶんデザインなどに関連する仕事をしている人たちは、同様のことを感じているんじゃなかろうか。
こういう決定を下す場合の日本の組織の残念な面がでている。
ナショナルブランドの家電のデザインのひどさとかクルマがいまいちイケてない理由の根っこもこういうところにあるんだろうなあ。
↓開会式用のユニフォーム。頼まれてもおれは着んな。選手がかわいそう。