CLOSE
BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

今年を振り返るシリーズ2(読書編)

今年はざっと40~60冊くらい読んだ。なんでこんなにアバウトなのかというと、途中で読むのをやめた本も2~3割あるから。中には資料読みと称してナナメ読み、つまり速読ですませたものもある。しかしおおよそ精読している。

近年、小説を読む量が減った。特にミステリー。一時あんなに夢中になっていたのに最近は読んでもあまり面白いと思えるものが少ない。年末になり宝島社や週刊文春がミステリーベスト10を発表するが、以前なら結構読んだものがいくつも該当したが、いまでは数冊含まれるかどうか。

今年なんて2冊しかなかった。しかもその2冊とも自分的にはあまり面白いものではなかった。

そんなわけで読書は主に人文科学系が多くなる。楽しみの読書もこちら方面が多い。しかし難しいというか理解が進まず、読んでいると眠くなるものも少なくない。仕方なく自分にはまだ早いと諦め、途中でギブアップするのだ。もうすこし勉強して出直してきます。

まあ、そんなニワトリの頭のような脳味噌で読んで面白かった本をここに挙げる。映画同様こちらも5冊。

1)ヤンキーと地元

2)反緊縮宣言

3)ケーキの切れない飛行少年

4)父が娘に語る経済の話

5)Netflix コンテンツ帝国の野望

こちらも寸評を。

1)は著者が沖縄で10年暮らしたエスノグラフィー。彼が地元の不良少年たちのパシリとなり調査した資料。東京の中心でお洒落な仕事をしたり、エリートが集まるエリアで活動しているとつい忘れてしまうが、こういう生き方が日本中にあるのだ。ある種のエコーチェンバーの中に我々は生きているのだなという現実を思い出させてくれる。

2)れいわ新撰組の山本太郎氏が提唱している反緊縮宣言の元。この思想を率いる松尾唯氏を筆頭に10名を超える論客がこの問題について肯定的に投稿している。ニワトリ頭にはこれで日本の経済問題、格差問題は解決するじゃん、なんて思ってしまう。それくらい破壊力がある提言。

3)読んでびっくりした。内容はタイトルの通りだ。少なくない犯罪者は、悪意からではなく知能的な障害が理由で罪を犯している。それにしてもケーキを当分に切り分けられない人がいるなんて想像もしなかった。そういう子供たちに学校で授業を押し付けても苦痛なだけだ。こういう人たちを社会的に救済する施策を整備しなければならない。

4)2回読んでしっかりと理解した。なるほどおれは彼の娘世代と同程度の学力、理解力であったか。いやいや2回読んだんだから彼の娘さんたちに劣っている。しかしこういう原理主義的な話は好きである。物事を起源から考える。はじまりを想像しながらいま社会や経済、政治、世の出来事がどうなっているのか考える。思考、思索のいい練習になる本。

5)一昨年のシュー ドック(フィル・ナイト)に続く企業(起業)もの。映画のようにダイナミックで面白い。というか映画になる。ブラピのマネーボールみたいに。レンタルビデオというと日本ではTSUTAYAだが、アメリカのレンタルビデオはまた進化の方向がまったう違う。蔦屋書店や家電はとてもいい店だが、アメリカはスケールが違う。ストーリーはわかりやすく小さな成功、各種問題、谷底、復活と物語の起承転結。ステレオタイプだけど、まあノンフィクションなんだからそうなんだろう。

 

ベストセラーは基本目を通す主義なんだが、リアルのベストセラーはタレントさん本だったり、文字がすっかすかだったりする本なのでそういうのは、まだぼくには読むのは早いということで回避している。

たまに最近読んだ本で面白いのありますかと聞かれるので、読んだものは覚えていようと思うのだが、すぐにタイトルも内容も忘れてしまう。ニワトリ頭のなせる芸である。映画同様、スマホに読んだ本をメモしたおかげでこうして思い出せた。Google先生ならぬ、スマホ先生である。

○○先生といえば伊集院静。いま日経でミチクサ先生という小説を連載している。出だし読んでいたのだが、毎日ちょっとづつ読むというのは性に合わない。

それはともかく。来年はもうすこしジャンルを広げ、読書量も上げよう。

 

 

 

 

UPDATE BLOG

ブログトップもっと見る