昨日も書いたが10月から衣替え。つまりクールビズが終わるということだ。今日も暑いけどね。クールビズのせいか、というよりそれも理由のひとつでネクタイの売上が年々落ちてきている。世界的な服装のカジュアル化もさらに上からのしかかる。
先日、友人からフェアファクスコレクティブが民事再生法適用の申請をしたと聞いた。ネクタイやシャツなどを作っていた歴史ある会社である。すこしご無沙汰しているが、仕事も何度かさせていただいたクライアントのひとつである。
この話を聞いた時、すこしショックで頭が動かなくなった。まさか、というかやはりというか。失礼な話だが、正直そう思ってしまった。
最近、革靴が売れないという話もよく聞く。確かに以前のようにみんなが革靴を履いているとは思えない。むしろスニーカーやスポーツサンダルが主流である。シューズインポーターのとある知人からもちょっとしんどいんだよね、という相談と受けた。
変われないと生き残れない。何百年も続く老舗だって、常に新しいことに挑戦し続けているからこそ今日があるという記事をあちこちで読む。そういうことなんだろうね。
そして昨日ニュースで読んだのが、銀座の「サンモトヤマ」の自己破産のニュース。たぶんここの読者はあまりなじみないかもだけど、日本に欧米のラグジュアリーブランドを紹介してきたのはここが最初だ。70年代から80年代にかけて、西武がこの分野に進出する前はここの一人勝ちだった。ラグジュアリーブランドなんて呼び名がない時代。
若い編集時代、よくここで商品のリースもお願いしたっけ。ちょっと敷居の高いステキな店であった。
近年、こういうニュースばかりが目につく。というか関連業界だからね。
書店もそうだけどファッションも難しくなると、両方にまたがる仕事している我々としては戦々恐々になる。
まさか、最新号のナショナルジオグラフィックのようなことにならないように頑張らないと。
ちなみにうちの社名のライノって写真にある犀のことですから。