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THE ROWについて思うこと。

OWLの小牟田です。

最近色々な媒体で見かけるようになった〈THE ROW(ザ ロウ)〉。

      
シンプルでミニマルなテイストのブランドということで、個人的にずっと気になっていたのですが、ブランドの哲学や世界観のようなものを自発的にはっきりと発信しない、ある意味寡黙なブランドなので、輪郭がいつもぼやけているような感覚でした。

この初秋、メンズでも「ESSENTIALS」というベーシックなコレクションがローンチされるにあたって、「AH.H」で記事を作らせていただけることになりました。

プレスルームに数回お邪魔して、アイテムをじっくり拝見して、ブランドの方にさまざまなお話を伺い、その結果、京都最古の禅寺である建仁寺で撮影をすることにしました。

その経緯と成果物は「AH.H」の記事を見ていただきたいのですが、記事内には収録しきれなかったことで、気になることをひとつお伝えしたく。

〈THE ROW〉のインスタグラムを見たことありますか?

直接的なPRにつながるだろうアイテムやルックの投稿は全体の2割程度で、あとは絵画や彫刻、音楽、建築、つまりはさまざまなカルチャー、アートを取り上げています。

一時期、ブランドのインスタグラムをムードボードのように使うといったムーブが流行っていたような気がしますが、その種のものとも少し違う気がします。

なぜならば、インスタグラムを開設した当初から、おおよそそのような方針で運営されているから。

トレンドとかその手の概念とは、かなり遠い距離にあるのが〈THE ROW〉というブランドだと思います。

最近、クワイエットラグジュアリーという言葉が各地で飛び交っています。〈THE ROW〉はその筆頭のような取り上げられ方をすることが多いようです。

ですが、元々それはありましたし、トレンドになる、もしくはするような類のスタイルではないと思っています。個人的には早くその言葉が陳腐化するといいな、と思っています。

最後に。

〈THE ROW〉は「spotify」でもアカウントを持っていて、毎月異なるDJがプレイリストを作っているそうです。その「AUGUST 2023」が最高に自分好みでした。この夏、そして今もまだよく聞いています。

 

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