BLOG - OWL(Creative&Wisdom)

編集という行為の尊さ。

とにかく時間がない。あ、OWLの小牟田です。

そう思っているのは自分だけではなく、みなさん一緒でしょう。仕事が忙しいとかそういうことではなくて、コンテンツの供給量が膨大すぎて、いつどこでなにをどのように摂取したらいいか困っています。つねにあれ見なきゃ、これ読まなきゃに追われていて、結局全部中途半端に。

タイパ=タイムパフォーマンス、という言葉をよく聞くようになって久しいですが、基本的にはネガティブな意味合いで扱われることが多いように思います。

昨年刊行され、12刷のヒットとなっているらしいこの新書しかり。

自分も基本そちら側で、コンテンツを効率良く消費しようなんてけしからん、という立ち位置だったのですが、最近タイパ派の気持ちもわかるなと。というのも、積読とかそういうレベルじゃなくて、目の前にこなさねばならない?コンテンツが山のようにそびえたっているわけで。そしてその山は日に日に高くなっていくのです。

これ、自分が編集者という職業だからそうなのかと思ってましたが、たぶん違いますよね。周りの人もみんな忙しい忙しいって言ってます。例えば今人気のボーイズグループを推している人からすれば、毎日、毎週、毎月、なにかしらのコンテンツが発信され、ファンダムのなかでそれらの感想を述べ合うのに本当に忙しいと。うーむ、いつからこういうことになったんでしょうかね。

とにかく、そんな感じで玉石混交のコンテンツが濁流のように押し寄せてくる昨今において、改めて編集とかキュレーションの価値が見直されています。信頼のおける人のレコメンデーションほどありがたいものはありません。

世界中の情報を集めキュレートするウィークリーニュースレター『LOBSTERR』の存在を教えてくれた「Magazine isn’t dead.」の高山かおりさんに、先日またしても教えていただいたコミュニティ「文化沼」。このサイトの「REVIEW」コーナーが本当に素晴らしくて。

コンパクトな文字数が心地よく、レビューされているあれもこれも積極的に摂取してみたくなります。「日経MJ」を読みたくさせるってなかなかのことだと思うのです。

というわけで、自分も編集者の端くれゆえ、世の中の誰かのためになるよう、いいなと思ったコンテンツをこの欄でお伝えしていきたいなと思った所存です。

『ハリウッド映画の終焉』もまだ読めてない。。映画の世界もずいぶん変化しているようです。

バズっても売れない?本は誰に向けて書くべきか

UPDATE BLOG

ブログトップもっと見る