1998年に「グローブスペックス」をスタートした時から渋谷の店は常に神南地区にありました。トータル3回引っ越していますが、今までは100メートルも離れていないエリア内で、現在の場所は「グローブスペックス」をスタートした場所です。
それだけに愛着もある場所なのですが、建物が再開発の対象となったので、この2年ほど移転する場所を探していました。
そして、今年の春に移転先が決まり、これから内外装工事が始まるところです。
場所はここになります。
東京都渋谷区富ヶ谷1丁目43番9号 1階
渋谷駅からは元「東急本店」の場所から「代々木八幡駅」方面に向かう「奥渋」の商店街を進み、井の頭通りの少し手前です。近隣には「フグレントウキョウ」や「TRUNK HOTEL YOYOGI PARK」などがある、今新たな賑わいをみせているエリアです。

「フグレントウキョウ」から見える新しい渋谷店。

渋谷から「奥渋」通りを進むと左側にあります。
実は新しい店の場所は、このエリアを一番の希望エリアに考えていました。
もともとこの場所は、さまざまなプロダクト、施設、店舗など手掛ける、企画・デザイン集団「CIA」のオフィスでした。
「CIA」を率いていたのはシー・ユー・チェンさんです。彼は「グローブスペックス」開設時からのお客様で、LAや日本に数々の伝説的なレストラン、店舗も作られてきた方で、店舗のデザインや企画、ブランド構築において著名な方です。非常に音楽が好きな方でもあり、若い頃にやっていたバンドのお付き合いからユーミンの名付け親にもなった方なのです。

左がシー・ユー・チェンさん。

写真右がシー・ユー・チェンさん。
「文房具屋さん大賞2018」を受賞した「SAKURA craft_lab 001」のペンは、チェンさんが企画と監修したプロダクトです。今では「グローブスペックス」のオフィシャルペンとして店内で利用し、「グローブスペックス」各店で販売もしています。製品の立ち上がりの際には私もプロモーションに協力しました。
「グローブスペックス」には1998年からご愛顧いただき、2000年に出展した代官山店のデザインから2020年の京都店まで「グローブスペックス」の店舗デザインを一緒に行いました。

2017年にイタリアのミラノ「MIDO」展で世界一の眼鏡店として「Bestore Award」を受賞した「グローブスペックス代官山店」。
世界一の眼鏡店として「Bestore Award」を受賞した代官山店では、可視化して作業のライブ感を演出した加工・調整スペースを設ける案を頂きました。2階売り場への誘導も果たすアイデアや、殺風景な隣の家との境界線の壁に音楽好きなチェンさんならではのアイデアで、古いジャズのポスターのペインティングを施すなど、店の完成度を一緒に高めました。

2018年に2年連続2回目の「Bestore Award」を受賞した「グローブスペックス渋谷店」。
チェンさんは昨年「CIA」を退き、オフィスの場所を移転することになりました。チェンさんも「CIA」のDNAを「グローブスペックス」に引き継いてほしい、と希望されたこともあり、新しい渋谷店は最も希望していたエリアに出店することができることになったのです。
もともと「グローブスペックス」の店舗は「CIA」のオフィスのような格好良さを目指して作ってきた経緯もあり、「CIA」のオフィスを引き継げることは「グローブスペックス」にとって理想的なのです。
壁、床、店舗内の施設の一部の仕様や家具もそのまま引き継いで使用します。

音楽好きなシー・ユー・チェンさんの嗜好が表れている「CIA」のお手洗い。このまま「グローブスペックス」で受け継ぎます。
8月から新しい渋谷店の工事に入ります。また進展をお知らせします。
この移転に伴い、9月のある期間、「グローブスペックス渋谷店」は引っ越しのためクローズします。新しい渋谷店は10月初旬にオープンする予定です。詳細はまた改めてお知らせします。
新たな「グローブスペックス渋谷店」にご期待ください!