毎年これくらいの時期は海外に出ることが多く、つい先日ヨーロッパから帰ってきたばかりでしたが、すぐにまたアメリカに行きました。
今回は米国のニューヨークとフィラデルフィアです。毎年、この時期にニューヨークで「Vision Expo」という国際メガネ展示会があったのですが、「Vision Expo」が会場をフロリダ州オーランドに移し、多くのファッションを志向するアイウェアブランドはフロリダを嫌ってNYに留まることを望んだため、今回のニューヨークでは「LOFT」と「EYECON」という2つの新しいメガネの展示会が開かれることになりました。
今までもニューヨークの展示会では単に商材の仕入れだけが目的ではなく、店を構成するヴィンテージの什器や装飾品を探し、いろいろなデザイナーやキーパーソンなどに会うなど、さまざまな目的があります。そこで新しい展示会の可能性を探っておきたいと思い渡米しました。今回は京都店の中村と一緒に周りました。
New York Day 1
午前11時くらいにJFK空港に着き、正午過ぎにはマンハッタンに入れたので、初日の午後から早速行動を開始しました。まず定点的に行っているSOHOやEast Village、Lower Eastあたりを歩いて周りました。
メガネ店は「Anne & Valentin」「Ahlem」「Selima Optique」を訪ね、また私のデザインを扱っている、デニム中心のファッション店「Self Edge」にも行きました。
「Anne & Valentin」は「グローブスペックス」でも大人気のアイウェアブランドですが、East Villageにあるニューヨーク店をリニューアルする話を聞いていたので、新しい店を訪ねるのを楽しみにしていました。
隣の店舗の物件まで借り、拡張した広い空間。ブランドの世界観を存分にアピールする魅力的な店舗でした。
「AHLEM」もEast Villageにあります。これまでとストアに変更はありませんが、ディテールにいろいろと新たな気遣いがありました。
日本茶を淹れ、香を炊き、音響も反響を利用して、特定の方向に音がうるさくならないように配慮したスピーカーを使うなど、香りや音からでも「Ahlem」の世界観を表現していました。
そして、「Self Edge」では私のデザインを店内でアピールしてくれていました。
ニューヨークの大親友「Selima」の店ではレイアウトや壁の装飾が変わってリニューアルされていましたが、天井に近い、高い棚の上まで「Selima」らしいユーモアと明るいセンスにあふれた仕掛けがされていました。
East Villageを歩いているとまるで美術館のような面白い公園がありました。
舗装されていない土の公園の中に彫刻がランダムに飾られています。ベンチなどの椅子も置かれていますが、人気があるのかほとんどの席に人が座っており、思い思いに彫刻を眺めたり、コーヒーを飲みながらラップトップで仕事をしたりしています。
後で調べてみると、土や緑が少ないEast Village、Lower Eastにあって、地域の人たちの憩いの場となっているこの彫刻庭園「Elizabeth Garden」が再開発を目的に、取り壊しになることに対して、反対運動を起こして募金活動などを行なっているようです。マンハッタンの中にこのようにホッとできる場所が残っていてほしいですね。
ニューヨークに来ると必ず寄っている「BODE」の店。店の向こう側には漢字の看板のコインランドリーがあります。ファッションの先端を行く店のロケーションとして、やはりかなり面白い場所で、周りの店も興味深いファッションの店がところどころに点在する新しい地域です。
良い感じのセットアップを見つけました!
初日はニューヨークに来ると必ず寄っているお気に入りのスペイン料理店「CASA MONO」でタパスを楽しんで終えました。
次のブログではDAY2の模様をお届けします。