先週末、「Ahlem」のトランクショーの開催で京都に来ていましたが、「ISSEY MIYAKE」が大好きなアーレム本人に「京都のイッセイミヤケのお店で素敵な展示があるようなので、行ってみない?」と誘われて訪ねました。ショップの裏側に中庭を挟んで蔵があり、そこで「KURA展」を行っていました。
世界的に有名な現代美術家・宮島達男氏のデジタル数字をモチーフにした服の製作方法が展示されていました。京都の職人さんが高度な技術を駆使して立体的に仕上げ、手が込んだ複雑な工程が写真で展示されていました。ちょうど「京セラ美術館」でも日本の職人技が生かされた、さまざまな作品のフェアを行っており、そちらでもこの「ISSEY MIYAKE」の「TYPE-II Tatsuo Miyajima project」が展示されているそうです。
黒の上にピンク系、イエロー系、ブルー系のビビッドカラーで彩られたデジタル数字は、暗闇を照らす宮島氏のLED作品を象徴しているそうですが、その近未来感と京職人の技を駆使して仕上げて行く様子が非常に印象的でした。
そのすぐ近くにある「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」のショップに、このアートワークを施したブルゾンがあると教えてもらい、試着しました。普段「ISSEY MIYAKE」はあまり着ないのですが、これには一目惚れして購入しました!
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こう言った思い出や感動が伴った買い物って良いですよね。大事に着ていこうと思います。
また今、京都の街をあげて、あちこちの会場で国際的な写真祭「KYOTOGRAPHIE 2023」も開催されています。昨日、「グローブスペックス京都店」で新作受注会の合間を縫って(本当はサボって笑)メイン会場である「GUCCI」が所有する日本家屋のお屋敷に見に行きました。写真展そのものも素晴らしかったのですが、この会場に使われているお屋敷が素晴らしい建物と庭園でした。京都ならではの古いお屋敷も体験しながら写真展を見られるのは贅沢ですね!
展示の写真もこの日本家屋のつくりを生かして障子に写真をプリントしてあったり、掛け軸に写真を展示していたり、京都でなければできない写真展を街中あちこちの魅力的な施設で同時開催していました。この「KYOTOGRAPHIE」はすごく人気のようで、昨年まで新型コロナの影響でまだ海外からのツーリストも少なかったことに対して、いつも常宿としている「Ace Hotel Kyoto」も全国から、そして海外からのツーリストで満室となっていました。
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京都の街中に点在する「KYOTOGRAPHIE」の展示会場とそれぞれのテーマ。
その他にもアーレムと一緒に日本茶の専門店、和包丁などを扱う刃物のお店、こだわりのコーヒーを出すお店など訪ねましたが、「和」を強く感じるお店でも流暢な英語で接客する店員さんを多く見かけ、さすがに世界有数の知名度を誇る、旅先の京都だけあるな! と思いました。
京都は新しいものと古くから受け継いでいるものが共存しながら、いつも面白いことが起きている魅力的な街ですね! また伝統的な職人技を活かした最先端のファッションや、京都ならではの古い家屋や建造物を生かして、非常にクリエイティブな展示やフェアを行っていることも非常に格好良いと思います。仕事柄、いろんな街を訪ねますが、間違いなく京都は世界でも最高にクールで格好良い街だとさらに実感しました。
今回は、東京で「Japanese Dandy」を発刊されるなど活躍されたあと、今は京都に戻られ、祇園祭をはじめさまざまな京都の魅力を教えて下さる河合正人さんに「KYOTOGRAPHIE」をご案内いただきました。
改めて、京都に「グローブスペックス」の店をオープンして良かったと思いました!
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グローブスペックス京都店前にて。