CLOSE
BLOG - 岡田哲哉(グローブスペックス 代表)

良い仕事。

小木さんにも安心してメガネを使ってもらっています!

小木さんにも安心してメガネを使ってもらっています!

月に一度の週末、京都店に立って京都と関西方面のお客様の応対をさせてもらっています。2020年に新型コロナの影響で遅れて開店したもののNHKの番組「世界はほしいモノにあふれてる」の反響で数ヵ月もの間かなり長い入店行列ができる日々が続いていました。その後はやはり新型コロナの蔓延状況で来店される方の数も、京都の街中も閑散としたり、また人が多く繰り出したり、そのアップダウンを繰り返していましたが、最近になってようやく落ち着いたペースで街中の賑わいも来店される方も安定して増えつつあります。

私が応対させて頂くにあたって少し遠方から来られる方々もいらっしゃるので、手が塞がって応対ができなくなることを避けるために、毎回できるだけ来店の予約をお願いしているのですが、今回は少しその状況にゆとりがあったので、予約の入っていない時間帯は普通に京都店に立ち、たまたま来店された方々に声を掛けて接客しました。

ただそうしてみると、やはりたまたま来られていたのではなく私が京都店にいることを知って会いに来て下さっていたのですが、「そんなに目が悪い訳でもないからどうしてもメガネが必要ではないけれど、何かいいデザインがあったら伊達メガネには関心がある」「メガネは要らないけれどサングラスで気に入ったものがあったら欲しいかもしれない」「一応メガネは持っていて不自由してないけれど、グローブスペックス京都店を訪れてみて何かいいメガネがあったら考えてみようか」など絶対にメガネを買う! と決めている訳ではないから、(私の応対に)予約を入れるまではしないで、でもいるタイミングで京都店を訪ねてみよう、と考えて来られている方々も多いことを知りました。普段東京の店でも今はご予約の方々中心に応対していますので、普通に店頭で自分のことを知らないかもしれない方々に声を掛けて接客するのは少し久しぶりのことで新鮮に感じました。

その様な方々に接客していて思ったことは、目は悪くない、サングラスだけで良い、一応メガネは持っている、と言われる方々に「精密にチェックできますので、念のためみてみましょうか?」とおすすめして視力チェックをしてみると、ご本人のイメージよりかなり見えていない方が多いことに気付かされます。正しい度数の見え方を体験されると皆さん一様に「え!こんなにキレイに見えるものなのですか!?」と驚かれます。それどころかちゃんとした見え方を体験されると、大笑いし始める方々も割りといます。自分では見えているつもり、不便はない、こんなもんで良いんだろう、と言ったご自身の認識と、「楽で正しい見え方」との間に、あまりにも大きなギャップがあることを知りおかしくなってしまうようです。

東京にいる時も同様で、メガネを作りに来たのではないお連れ様や、取材で来られた編集者やカメラマンの方などに「見え方をチェックしてみましょうか?」と持ちかけて確認をしてみると、程度の差はあるものの想像以上に見えていないことを自覚していない方が多いんです。

これにはさまざまな理由があるようで「かなり前には視力が良かったから、それがずっと継続していると思い込んでいた」「健康診断、免許更新時に問題が無い(少なくとも無かった気がする)様だったので、自分の見え方は大丈夫と思っていた」「誰でもPC作業の後や1日の終わりに目の疲れは感じるものだから、自分の疲れも特に対応しなくても良いと思っていた」などなどです。

そして皆さんに共通しているのは「楽で正しい見え方」を体験して、初めてご自分のそれまでの見え方や疲れの感じ方に問題があったことを認識されることです。一番良いあり方を体験して、基準が分からないとご自分の見え方や疲れの感じ方に問題があるのかどうか分からないのは当然のことですよね。

2日間の週末を京都店で過ごしてこの様な方々に「楽で正しい見え方」を体験して頂くと、皆さん共通して「このメガネをできるだけすぐに作って下さい!」と言い、みんな非常に感動します。

もともと80年代にメガネ業界に入り、24年前に「グローブスペックス」をオープンさせた理由は、メガネをもっと楽しいアイテムとして提案してファッション化をも高めて行き、視力上や疲れなどの問題を抱えている方々に対してその解決のためのアイテムであったことから進化させ、目が悪くなくても欲しくなる、掛けたくなるメガネを世界中から提案できる新しいメガネ専門店を作りたかったからです。

でも一方では見え方や疲れ方にハンディキャップの問題を抱えている方々が常に一定数いるので、そう言った方々に対して、理想的な問題解決方法を提供し続けることは非常に重要なことで、私の自分の仕事の大きなやり甲斐であり続けています。

「グローブスペックス」でこの様な視力チェックを受けられた方々がよくコメントされるのは「こんな視力チェックは受けたことが無い!」と言われます。私がメガネ業界に入った1980年代当時、メガネをファッションアイテムとして捉える認識はほぼ皆無でしたので、私が入社した大手のメガネ販売会社やその競合他社も、当時は一様に高い技術力と知識を磨くプロ意識や職人気質の人が多かったので、私もその様な空気の業界の中で一番の知識や技術力を習得したく、20代の際に日本の眼鏡専門学校を仕事しながら卒業して知識と技術を強化しました。その後、20代後半にその会社のNY支店に異動になり、米国でさらに勉強を続けて現地の眼鏡士の資格を取得し、さらにさまざまなアカデミックなセミナーに出席したり、店舗付きで勤務していた検眼医のドクターともさまざまなやりとりや教えを乞うて知識や技術をさらに強化しました。

その後、30歳で日本に戻り、別の大手眼鏡販売会社に転職してからはヨーロッパを中心にブランドとの契約締結やさまざまな折衝仕事でビジネスマンとして働いていましたが、米国の眼鏡士ライセンスを維持するためもあって定期的に米国でのアカデミックなセミナーに出席して最新技術の習得を続けてきました。

自分では20代の頃に習得した技術や知識がその後に少しは肉付けされてきたのかな、と思っていましたが、おそらく得た知識や技術の上に「グローブスペックス」の24年間で積み重ねてきた経験が上乗せされ、更に精緻なものになっていったのではないかと思います。と言うのは20代の頃には時たま難しい目の状態の方の解決策が見つからずにギブアップすることも時々ありましたが、今はその様なことはほぼなく、相当に難しい状態の方にも最善の問題解決方法をご提案できている自負があります。勉強自体もずっと続けてきましたが、実務の中の実践の場で磨きが掛かっていったのでしょう。

今年3月に行ってきた、アカデミックなセミナーを受講しているNYの展示会「VISION EXPO」。

今年3月に行ってきた、アカデミックなセミナーを受講しているNYの展示会「VISION EXPO」。

長い年月をかけてメガネをファッション化できたことも大変嬉しいことですが、自分が勉強し、実務で研鑽を重ねてきたことでお客様が感動したり、ずっと解決できなかった問題がクリアされることに満面の笑顔になられたりすることは私自身も日々感動していますし、毎日の様にこの仕事をずっと続けて、質を高めてきて本当に良かった! と思っています。

話は変わりますが、現在各店舗のお客様が多く、多忙なため、「グローブスペックス」では一緒にこの様な仕事をしていく仲間を募集しています。こういった専門的な知識と技術の側面と、完全にファッションの面と両方あるやり甲斐のある仕事です。もし関心があって話を聞いてみたい方はご連絡ください。「株式会社グローブスペックス」担当者、菅野まで(03-5459-8326)。

今後もファッションの楽しさと、高い技術力を持ってお届けする安心感や快適性、どちらも更に上を目指して提供して行きますのでお楽しみに!

UPDATE BLOG

ブログトップもっと見る