「Paroles」は「グローブスペックス」が日本総代理店を務めるフランスのアイウェアブランド「Anne et Valentin (アン・バレンタイン)」と同じくフランスのファッションデザイナーでありアーティストである、Pierre Louis Mascia(ピエール ルイ・マシア)がコラボレートしたコレクションです。
ピエール ルイ・マシアは世界各国のメゾンやファッション誌のビジュアルプロジェクトを手掛けるフランス人イラストレーターでアートディレクターでもあり、自身のコレクションのデザイナーです。イラストレーターとしてキャリアを積んでいますが、2007年に最初のコレクションでデビューし、始めはスカーフからスタートしました。今ではアウターなど含め、アパレル全般とバッグやクッションまでアイテムを広げています。日本のセレクトショップでもとても人気です。
アン・バレンタインもピエール ルイ・マシアも南仏のトゥールーズをベースにしていて同郷であるのでお互いを知っていてリスペクトしあっていました。両ブランドとも全く異なるジャンルではあるもののカラフルな色使い、グラフィックデザインとアートへの愛情とこだわりなどの共通項が多かったことがこのコラボレーションの発端となったそうです。また両ブランドともトレンドを気にするのではなく、さまざまな個性を尊重して自分たちらしさを追求するという姿勢に徹していたこともコラボレートするにあたり気が合ったようです。
ピエール ルイ・マシアがインスピレーションを得るのはビンテージのファブリック、壁紙、古着、古書、アートなど実に幅広いもので、ブランドを言葉で説明することは難しいのですが、サイトを見るとアン・バレンタインとの相性の良さはすぐに分かると思います。
このコラボレーションのブランド名「Paroles」は著名なフランスの詩人、ジャック・プレヴェールの作品のタイトルから引用されています。“I am what I am” を意味するフランス語 “Je suis comme je suis” がモデル名になっており、このアイウェアは「自分らしさを楽しむこと」をテーマにしています。
アン・バレンタインは、コレクションの中でずっと「ラウンド(丸型)」をデザインの中核にしてきたので、今回のコラボもすべて「ラウンド」のスタイルで製作することになりました。
そして双方のブランドがこのコラボレーションを進めるプロセスの中で、色使いやアーティスティックな感性においてインスピレーションにしたのが「Frank Stella」。アメリカを代表する抽象画家の作品でした。
これらのインスピレーションと実際のデザインを組み合わせたものを以下に紹介します。
私とスタッフで各モデルを掛けてみました。
すべて個性的で存在感がありますね。トレンドやトラディッショナルな規律などから解放された自由で遊びのあるスタイルです。なので掛ける人にも従来のルールや流れなどに縛られずに、自由な発想と自分らしさを表現して掛けてほしいアイウェアのコレクションなのです。
「The pleasure of being myself(自分らしくあることの喜び)」をブランドテーマとしているアン・バレンタインが新しいコレクションを通じて、また新たなアイウェアの可能性を教えてくれました!
2月中旬から順次入荷してくる予定ですが、興味ある方は「グローブスペックス渋谷店」にサンプルがありますので予約することもできます。