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BLOG - 岡田哲哉(グローブスペックス 代表)

Lesca Lunetierの新アトリエシリーズが到着!

評判の高いフランスの「Lesca Lunetier」のアイウェアには3つのラインがあります。レギュラーコレクション、アトリエコレクション、ビンテージの3つです。

レギュラーコレクションは今現在デザインされているモデルたちで、デザイナーのジョエル氏が作ってきた新作と定番のモデルをフランス・ジュラ地方の近代的な工場で生産。

ビンテージのコレクションはジョエル氏が若い頃から収集してきたフレンチビンテージのアイウェアのシリーズで、主に1960〜70年代のものが中心になっています。

レギュラーコレクションを生産している工場は近代的な設備を有し、職人さんの数も多いのでまとまった数のデザインを均質なクオリティで仕上げていくのに向いています。それに対してアトリエコレクションを作る工場はかなり小さく、どちらかと言えば工房といった趣です。職人さんの数もずっと少ないので大量生産に向いていないのですが、少量のデザインを実験的に作りたい場合に適しています。

そのためジョエル氏は少量しかないビンテージのアセテート生地を使ってデザインを作りたい場合や、大量の生産向きではないこだわりの強いものを作りたい時にこの工房の小回りの良さを生かしたアトリエコレクションを作っているのです。

レギュラーコレクションは年間にいくつか開催される大きな展示会のタイミングを目指して作っていますが、アトリエコレクションは小規模な生産ラインゆえ、不定期に上がってくることが多いのです。

そんなアトリエコレクションの魅力的な新作が最近入荷してきました。この3モデルです。

1つめはラウンド。少しだけデザインとサイズ感が異なる2モデルです。いくつかはテンプルとフロントカラーを切り替えています。ブラウンの2トーンタイプは風格あるクリアともう少し濃いブラウンの組み合わせが何とも良い味を出しています。またもう一つの黒とベージュのラミネートカラーはかなり個性的ですね。でもしっかりクラシック感を押さえているのはさすが、デザイナーであるジョエル氏のセンスですね。こういったカラーリングを少量だけチャレンジできるのもアトリエコレクションの魅力です。

2つめのモデルはフロントのトップのラインが丸みを持って少しタテ幅のあるウェリントンのような形。智の張り出しが大きいデザインはしっかりとした意思を持っている印象を与えます。アメリカのビンテージウェリントンが持つナードな味よりも、フランスものならではのヨーロッパ的な風格が感じられます。同デザインの黒はストイックな印象になり、ブラウンとは違った魅力があります。

3つめはレギュラーコレクションにある「PO80」のモデルをベースにしたデザイン。でも珍しいカラーのビンテージアセテートを使用しており、ヨーロッパのビンテージ生地に良く見るオレンジ味が強いべっ甲色をベースにところどころ細かくブルーや緑の斑が入っている珍しい柄です。この様に少量しか残っていない珍しいビンテージ生地を使って生産できることもアトリエコレクションならではの魅力です。

このモデルはアメリカンナードのウェリントンをベースにした様なスタイルですが、やはりヨーロッパ的な洗練さも纏っているので、ウッディ・アレンの様なスタイルに合わせるのも楽しいと思います。

レギュラーコレクションよりも素材の希少性や製造の手間から若干値段が高めですが、他の人と被らない愛着のある1本が手に入るコレクションです。

「グローブスペックス」の渋谷店、代官山店、京都店にそれぞれ少量ずつ入荷しましたのでぜひ見に来てみて下さい!

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