BLOG - 岡田哲哉(グローブスペックス 代表)

小さめの丸メガネ。

今小さめの丸メガネが良いなと思っています。

丸メガネというとジョン・レノンを思い浮かべる人も多いと思いますが、丸メガネの歴史はもっとすごく古いものなんです。

メガネの歴史を紐解くと現存する最も古い「眼鏡が描いてある絵」は上の画像にある14世紀のものです。この絵にあるメガネを見ても枠は丸い形をしていますが、もう少し後の時代になってもメガネは丸型が原型であり基本の形でした。メガネの玉型に色んな形が登場するのは19世紀後半になってからのことで、比較的最近のことなんです。

そもそも当時といえば産業革命の頃。教育が普及する前までは識字率もかなり低かったため、メガネを持てる人は財力があっただけでなく、字を読む教育を受けられていた富裕層が中心だったんです。そして、学者や宗教関係者の人たち。

その様な背景もあって丸メガネには知的なイメージが付きまとうのかもしれませんね。

上の写真は19世紀以前、中世のメガネです。まだテンプル(ツル)もありませんね。

今は丸メガネにもクラシックなタイプ、モード感あるタイプ、ポップで遊びのあるタイプなど非常に多くのバリエーションがあります。そして今敢えて小さめのデザインを掛けることで、魅力的な感じを演出することができると思います。丸メガネ自体少しファニーさや、可愛さもあるデザインなのですが、小さめを掛けることで精悍さやシャープさも出てきます。

今日はそんな丸メガネのバリエーションを一挙に紹介します!

まず私自身もいつも愛用している「GERNOT LINDNER」のスターリングシルバーの丸メガネです。

写真左の「Scye」のミリタリーとモードを掛け合わせたベストのスタイルにも、黒ジャケットをかっちり着たスタイルのどちらにも合いますね。

では色んなラウンドのバリエーションをご紹介しますね。

上は両方ともNYの眼鏡専門店からスタートしたブランド「Morgenthal Frederics」のもの。似ていますが、右はブリッジ部分がメタルの一山式です。

MORGENTHAL FREDERICS, Mod.LIFESAVER RD, Col.3703

MORGENTHAL FREDERICS, Mod.LIFESAVER2.0 RD 40, Col.2300

どちらも「Lesca Lunetier」のヴィンテージで1960〜70年代のものですが、右のラウンドは少し縦長の楕円に近くとても珍しい形です。

LESCA VINTAGE, Mod.Round, Col.Havana

LESCA VINTAGE, Mod.Round, Col.Dark Havana

両モデルともフランスの「Anne et Valentin」でモデルは「FOLLY」。同じデザインでも色が変わるだけで印象も異なりますね。他にもまだ5色バリエーションがあります。

Anne et Valentin, Mod.FOLLY, Col.9B06

Anne et Valentin, Mod.FOLLY, Col.20B21

左はドイツの「Lunor」。やはり「Lunor」は洗練されたイメージです。かなり細身でマットな濃いべっ甲色。写真右はNYの「Selima」。同じべっ甲色でも遊びがありファンキーな印象です。

Lunor, Mod.Lunor A12 500, Col.02matte

SELIMA OPTIQUE, Mod.RON, Col.E13

左はベルギーの「Michel Henau」。実際に絵を描いているアーティストのデザインだけあってグラフィカルでアーティスティックですね。色は濃い紫。右は「Lesca Lunetier」の現行モデルの中で一番小さいラウンドの「P60」。

MICHEL HENAU, Mod.ODORONO, Col.G55

Lesca LUNETIER, Mod.P60, Col.424

上の写真は両方とも「Lesca Lunetier」の「TABU」。現行モデルの中で一番太い丸メガネです。

Lesca LUNETIER, Mod.TABU, Col.5

Lesca LUNETIER, Mod.TABU, Col.3

最後は丸メガネの本家本元とも言える2ブランド。左は「The Spectacle」。1920年代のリアルアンティークの金厚張りフレームです。右はドイツ「Lunor」の非常に細いXVのシリーズ。

The Spectacle, Mod.Museum Fullframe sidemount, Col.White gold

Lunor, Mod.Lunor XV 1502, Col.PP

 

ラウンドにも非常に多くのバリエーションがあることが分かると思います。店頭には更に多くの洒落たラウンドメガネを揃えてありますので、渋谷、代官山、京都の「グローブスペックス」各店舗をぜひ覗いてみて下さい!

最初の写真で着ていた黒いジャケット。実は着ているジャケットは「District United Arrows」20周年記念アイテムである「COMME des GARÇONS HOMME PLUS」の「SPECIAL BLACK 2B JACKET」です。下右の写真は裏返しにして柄がある裏地を表に出して逆さまに着ています。一見普通のジャケットのようで非常に遊び心を持って楽しめます!

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