「グローブスペックス京都店」がある「新風館」内に一番大きな施設となる「Ace Hotel」があります。日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、アメリカでは誰でも知っているHIPなホテルです。
アメリカでは「Ace Hotel」が登場したことによってホテルの概念が全く変わってしまった、とも言われています。90年代後半にその第一号ができた後、オレゴンやニューヨークにもオープンし、そのコンセプトは広まっていきました。ホテルとして寝泊まりしたり、時間を過ごす場所という概念を遙かに超えています。ホテル作りに多くの地元のアーティストやクリエーターが関わり、空間を創造することでそこにまた新たなクリエーターたちが集い、文化を創って発信して行くエピセンターのようになっています。「Ace Hotel」がその町の新たな魅力や文化を創造していくような感じです。
私が初めて泊まったのはまだできて間もない頃のニューヨークですが、ロビーにはいつも宿泊している人よりも地元のクリエーターたちが多く集まって毎晩のように色んなイベントが行われており、ホテルというよりはニューヨークで新しいものを作っている人たちの集合場所のような感じになっていました。その後、アメリカには「Ace Hotel」をお手本とした新しいコンセプトのホテルが次々生まれましたが、常に「Ace Hotel」はトップランナーとして他を牽引していました。
「Apple」や「Ace Hotel」はまさにイノベーターだと思います。「グローブスペックス」もそうありたいと考えています。
そんな「Ace Hotel」がアジア初の場所に京都を選び、同じ施設内に「Ace Hotel Kyoto」ができると知ったことも、私が「新風館」に「グローブスペックス京都店」を出そうと思った理由の一つです。アメリカの「Ace Hotel」は街に合わせて毎回上手にローカライズしているので、京都の「Ace Hotel」がどの様なスタイルになるのかとても楽しみでした!
一言で言うと、パッと見はアメリカの「Ace Hotel」と比べると「Ace Hotel」っぽくない感じが第一印象ですが、京都にできたことを考えると中身を知れば知るほど、とても「Ace Hotel」らしいです。…というのはニューヨークやポートランドが古い建物を上手く活かしたこともあって、ウェアハウス、スタジオという印象があるのですが、京都は非常にクリーンな印象です。
でも部屋の中の装飾、通路やロビーの壁、カップやバスローブなど日本のアーティストやクリエーターがこだわって作ったモノ、素材がふんだんに生かされています。また、音楽と切り離せないこともあり、部屋にはレコードプレイヤーやギターもありました。セレクトしてあるアナログレコードもすべて買うことができるそうです。
ロビーには地元のアーティストに開放しているアートの展示スペースがあり、レストランにある椅子や照明器具などにも日本のアーティストの作品が使われています。
今回特別に「Ace Hotel Kyoto」 PRの十鳥さんに案内して戴き、他の部屋も見させてもらいました。テラスがあるツインの部屋には「ミナペルフォネン」のカーテンを使われています。
海外の方が特に喜びそうな畳のスペースがある部屋も。
少し大きめのスイートルームも敷居が高すぎず、適度なカジュアル感があって素敵です。バスタブが大きく気持ちよさそうです!
ルーフトップにはオープンテラスのバー&レストランがあり、早くも人気になっていてランチタイムは結構混んでいます。朝はここで朝食を食べることができて、とても気持ち良いです! ちょうど「グローブスペックス京都店」を見下ろすことができる席もあります。
アメリカンテイストのメキシカンである「PIOPIKO」にはDJブース、奥にはバーカウンターも。ホテルは入り口を規制して入館する人の検温や手のアルコール消毒も徹底しているので安心です。今はまだ人の移動に制限がありますが、平和に戻ったらとても人気のホテルになりそうです!
こうして「新風館」の全体を見ると、この「Ace Hotel」を始めとして、とっても魅力的な店が多く、館全体も非常に格好良く魅力的な施設になっています。
「グローブスペックス京都店」も更に腕に磨きを掛けて、館全体の魅力をみんなでより増して行ければ更に面白い施設になっていきそうで楽しみです!