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BLOG - 岡田哲哉(グローブスペックス 代表)

ファッションは生命維持装置-2。

新型コロナウイルスの影響で人と会う機会がかなり減り、“STAY HOME” でどこかに行くことも最小限になりました。時間の過ごし方が大きく変わりましたね。人同士の接触を減らして新型コロナの収束を図っていくには皆で協力しないと実現しないので仕方ないことです。

安全にこの時期を乗り切ってまた希望や楽しさがある世界を取り戻すためのガマンの時期、あまり人と会わなくても、どこにも行かなくても、やはりファッションに気を遣うと気持ちが上がり、背筋が伸びる感覚があります。

先週も書きましたが、ファッションってただ服を着るのとは全然違い、音楽、映画、本、アートなどと同じように自分自身でコーディネートの表現も楽しめるし、他の人からも楽しさやインスピレーションなど、色んなものを感じさせてもらえるし、元気や感動さえも得られます。

ガマンやストレスが多いこんな時期を乗り越えていく上で、気持ちの元気さを保って明るくいる上で、ファッションはとても身近でみんなで共有できる文化なのだと思います。そして難しい理屈は抜きにして、みんなで簡単に楽しめるコミュニケーションツールでもあると思います。

そして今は直接会うことが少なくなったり、どこかに行くこともなかなかできなくても、ネットを介してオンラインで自分を紹介することもでき、リアルな世界以上に多くの人と繋がったり、世界中の人からリアクションを得ることも可能です。これを書いている今も自分で掛けてアピールしたメガネに、地球の反対側のドミニカ共和国の方から問い合わせを受けています!

私が一ファンとして仲良くさせてもらっているブランドや大好きなお店の春夏物から、私が独断で勝手に選んだ今シーズンのベストアイテムをご紹介します。それぞれに人の気持ちを豊かにしてくれるアイテムたちだと思います!

今回はショップ編です。

District United Arrows

Barbour Scye United Arrows でトリプルコラボしたというコート。通常のBarbour Waxed CottonVentileを使ったものなどヘビーデューティなアイテムが多く秋冬向けのイメージが強いですが、このコートは見た目はBarbourそのものなのに非常にライトで今の季節でも着られる軽快さと意外さが魅力。裾をボタンで留めることでショート丈のBedaleくらいにして着ることも可能。

 

Illminate

お店がウチの隣にあるのでついつい覗いてしまうIllminate。ビンテージと現行の面白いもの、どちらも紹介してくれる楽しいお店。巻物はRAF(英国空軍)1950年代のEscape Map。パイロットが任務地から脱出を図る際に使っていた地図。シルクなので強く、軽く、擦れて音が出ることもないので重宝していたようです。合わせたパンツとジャケットもRAFのビンテージものでIllminateで購入しました。

 

 

Steven Alan

ユナイテッドアローズのディレクターの中で一番お付き合いが長い伊東さんがディレクション。センスをとても信頼しています。今季白いアイテムが多く見られましたが、このセットアップが特に気に入りました。パンツは5ポケットの仕様で、カジュアルに気負い無く着られます。

どのアイテムもショップの特徴が強く出ていて楽しいですね。今はどのお店もオンライン以外はクローズしていますが、安全が戻ってきたらぜひ覗いてみて下さい。

終わりが見えにくいこの新型コロナウイルス蔓延の状況で毎日気持ちが沈みがちになってしまいますが、ファッションは日常の中で自分も人をも楽しませて潤してくれる身近なアート・文化であり、生命維持装置なんだと思います。このブログを見て一人でも気持ちが元気になってくれたら嬉しいです。そして今はクローズしているお店も多いですが、緊急事態宣言が解除されて営業が再開されたら、気持ちを上げてくれるデザイナーやショップの人たちの応援にもなればなお幸いです。

終息には時間が掛かりそうですが、気持ちや元気まで干からびないように、ファッションを楽しみながら乗り切っていきましょう!

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