BLOG - 岡田哲哉(グローブスペックス 代表)

ファッションは生命維持装置。

新型コロナウイルスの影響で色々と自粛、STAY HOME、人との接触8割減などなど、ホンの少し前までとは全く時間の過ごし方が変わり、人と直接会うことがすごく少なくなりましたね。

最近ニュースなどで良く耳にする言葉は「エッセンシャルワーカー」。医療や薬局、食品販売など、非常事態宣言下であっても人が生き延びていく上で不可欠なお仕事。今のような事態の中でもこの人たちが頑張ってくれているからこそ終息に向けて、私たちも頑張れます。

こんな時、ファッションって何なのかって考えます。無くても生きていけるけれど音楽、文学、アートなどと同じように人の気持ちを豊かにして元気にしてくれるのはこういった文化的な豊かさだったり、感性を高揚させてくれるものなんだと思います。

ドイツ政府は、新型コロナウイルスで多くのイベントが中止になったため、その影響を受けたフリーランスのアーティストたちの支援に500億ユーロを拠出したそうです。クリエイティブなアーティストたちの活動は人類の生命維持装置、と考えているからだそうです。

私がいちファンとして仲良くしているブランドや大好きなお店の春夏物から、私が独断で勝手に選んだ今シーズンのベストアイテムをご紹介します。それぞれに人の気持ちを豊かにしてくれるアイテムたちだと思います!

今回はブランド編です。

Scye

マドラスチェック自体とても好きなのですが、シャツやテーラードジャケットではなく、ブルゾンとテーパードが強めに掛かったパンツのセットアップはヒネリが利いていて大のお気に入りです。

Old Joe

デニムのオーバーオールですが、髙木さんの手に掛かるとワークというよりも、デニムを使ったジェントルマンのためのフォーマルウェアのように感じます。クロス・ショルダーの仕様も印象的。

mando

柄物も大好きなmandoですが、最近デザイナーの高巣満導さんが提唱しているのがこの透け感のある素材のカーディガンやブルゾン。見た目の通り、風通しが良く涼しいのですが、ただTシャツ1枚着るのとは全く異なるニュアンスを出してくれるので、コーディネートが楽しくなる服です。

mii

m’s braqueなどを紹介しているsekondの吉田さんからすすめられて買った手染めのシャツ。インド人とフランス人の夫婦がテキスタイルデザインから行い、インドを生産拠点としているフランスのブランドです。このプリント以外にも手織りや手刺繍などハンドメイドにこだわっているブランドです。

どのアイテムもデザイナーのインスピレーション、こだわり、センスなどが感じられ見ているだけでも気持ちが上がりますが、街中でもネットでもこういったものを上手く身に纏っている人を見ると気分が上がって元気になりますね。

終わりが見えにくいこの新型コロナウイルス蔓延の状況で毎日気持ちが沈みがちになってしまいますが、ファッションは日常の中で自分も人をも楽しませて潤してくれる身近なアート・文化であり、生命維持装置なんだと思います。このブログを見て一人でも気持ちが元気になってくれたら嬉しいです。そして今はクローズしているお店も多いですが、緊急事態宣言が解除され営業が始まったら、気持ちを上げてくれるデザイナーやショップの人たちの応援にもなればなお幸いです。

終息には時間が掛かりそうですが、気持ちや元気まで干からびないように、ファッションを楽しみながら乗り切っていきましょう! 次回はショップ編です。

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