「グローブスペックス」は年4日だけ帽子のお店になります。春に2日と秋に2日。毎年恒例となっているウィーンの人気帽子ブランド「ミュールバウアー」のオーダー会です。今ではすっかり人気の帽子ブランドになりましたが、2003年に「グローブスペックス」が初めて日本に紹介したことと、デザイナーのクラウスとは親友と言える仲ということもあり、ずっと続けているイベントなんです。メガネと帽子。どちらも顔まわりのファッションアイテムですね。
帽子はサイズが合いにくくて敬遠している人も多いようですが、このイベントでは頭の大きさに合わせてピッタリに作ることができるんです。そう、カスタムオーダーのイベントなんです。スタイルを選んで、素材を選び、好みの色とリボンなどの飾りも選択でき、頭の大きさを計測してピッタリに仕立ててくれます。3月にオーダーした帽子は約2ヶ月後にウィーンから届きます。こんなに自由に選べてピッタリのサイズで届くので毎シーズン、2個も3個もまとめ買いするお客様も多いんですよ。
今回のコレクションテーマはブランドの本拠地である「ウィーン」。ヨーロッパの中央にある都市でありフランスとドイツの両方の影響が食やアートの世界にも見られ、東欧にも近いことからさまざまな文化や様式が混じり合って新しいものが生まれてきた街です。その多面的な魅力を表現したのが今回のコレクションなんです。当初、今週はミラノの国際眼鏡展示会の前にウィーンに寄って、直接クラウスに取材してブログを書こうと思っていたのですが、コロナウィルスの影響で展示会と出張が延期になってしまったのでメールでクラウスを取材しました。
−今回、最も強くコレクションテーマである「ウィーン」が表現されているモデルは?
「M20102」はウィーン名物のスイーツである折りこんだパンケーキをイメージしました。
「M20104」は同じくウィーンの名物ケーキである「トッフェンゴラーシェ」をイメージ。
「M20123」は東欧の影響であるデコラティブなルックを表現。欧州の中央にあるウィーンらしさ。
「M20126」はウィーンに多く見られる青銅の緑青をハンドペイントで表現。
「M20137」はウィーン流のグランジスタイル。このシワやヨレがチャーミングで、折り畳んで持ち運ぶこともできます。
「S20715」はウィーンの有名な建築家であるフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーが被っていたベーカリー帽をイメージしました。
「M20118」はウィーンが最もエレガントであった1920年代をイメージ。
−毎回、皆を驚かす新しい製造工程や今までにないディテールが見られるが、今回のチャレンジは?
皆を驚かすようなチャレンジングなディテールはこの「M20121」にある様なフリンジ。
また「M20111」「M20110」は異なるビンテージのブレイドが帽子を突き破るようにアクセントになっています。
「S20701」「S20704」では通常、ハンドバッグに使う素材を使っています。
「S20730」は可愛くフェミニンで少々過度にも見られる装飾をクールでストリートな印象に昇華しました。
−展示会の時、世界のバイヤーから人気のあったモデルはどれですか?
夏らしいカジュアルなスタイルでは「M20140」「M20141」「M20136」「M20138」。
ブレード状のストローを使用したものでは「M20113」。
華やかなタイプでは「M20116」「M20120」「M20119」です。
ストローハットでは「S20703」。
布帛の帽子では「S20712」「S20711」「S20716」「S20731」。
−2020年春夏コレクションの中でクラウスが日本のファンにすすめたい帽子は?
「M20107」「M20134」「M20145」「S20706」「S20711」「S20727」のモデルです。
−日本のミュールバウアーファンへのメッセージをお願いします。
いつも僕の帽子のデザインを好きでいてくれることに心から感謝を伝えたいことと、みんなにハグを贈りたい!
3月14日(土)が渋谷店、3月15日(日)が代官山店で開催予定です。両店のイベントとも予約制となりますので希望の店にお電話、またはメールでご連絡下さい。なおコロナウイルスの広がりを受けて、通常のイベント時よりも少ない定員で各セッションの予約の制限させていただきますこと、ご了承下さい。
グローブスペックス渋谷店
東京都渋谷区神南1-7-9 1F
電話:03-5459-8377
グローブスペックス代官山店
東京都渋谷区猿楽町14-12
電話:03-5459-3645
セッション時間
第1回 11:00 – 12:00
第2回 13:15 – 14:15
第3回 14:30 – 15:30
第4回 15:45 – 16:45
第5回 17:15 – 18:15
第6回 18:30 – 19:30