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BLOG - 岡田哲哉(グローブスペックス 代表)

フランス出張。

毎年9月はパリで行われるメガネの国際展示会「SILMO」に出向きます。世界に400以上あるといわれるメガネの展示会の中でも最大級のショーで、大多数のブランドがこの9月の「SILMO」展と3月にミラノで行われる「MIDO」展に照準を合わせて新作を発表しています。そのため半期のトレンドを把握し、ワクワクする新作をご紹介する上でとても重要な展示会なのです。

「SILMO」で発注した商品は10月〜翌年1月にかけて店頭に入荷するものです。しかも今後のデザイン傾向が分かるのでとても面白いです。今回のブログはこの「SILMO」展などフランス出張のことをご紹介します。

「SILMO」展はパリで行われるのですが、今回はその前にフランス東部に位置するジュラ地方に行ってきました。ジュラ地方はフランスの伝統的なメガネの産地で、今も生産工場の多くがこの地域に集中していると共にレスカのビンテージメガネの蔵が山間部にあります。レスカ・ルネティエのデザイナーであるジョエル・レスカ氏が昔から収集してきた膨大な数のビンテージメガネがこの地域に貯蔵されています。過去にも数回この蔵を訪ねましたが、今回もまた日本未紹介のビンテージを発掘しにやってきました。リヨンの空港から車でスイス・ジュネーブの国境に向かって2時間ほど山の中に入った自然が豊かな地域で、チーズの名産地でもあります。

景色が綺麗なジュラ地方の山間部。

薄暗い蔵の中でサーチライトを頼りに床から天井まで積み重なった箱を一つ一つ確認していくので、なかなか根気のいる作業なのですが、今回も日本未発表でかなり良い感じのビンテージを色々と発掘できました!

今までレスカのフレンチビンテージといえばかなり太いフレームが多く、それに組み合わさる特徴的なブリッジの意匠が魅力でしたが、今回発掘していったビンテージは全体的に細めで、色も今まで多かった黒や焦げ茶に対してアメ色のビンテージらしいハバナカラーが中心です。これらの写真以外にもまだバリエーションがありますが、全般的に今までのビンテージのものよりも細身です。

でもご覧の通り半完成品でパーツ状態のデッドストックも多いため、これから職人さんたちが研磨を掛けて蝶番の取り付けなどを行います。そのため日本への入荷は年が明けて春先くらいからになります。仕上がったものが楽しみです!

ビンテージメガネ発掘の後は地元の小さなレストランで名産のチーズとワインで祝杯です!

次回はパリの街中編です!

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