ランニングシューズを普段履きとランニングシーンで兼用させることがポピュラーとなったキッカケの一つが、2015年のアディダス ウルトラブーストのリリースと言えるでしょう。伸縮性に優れたニットアッパーとスタイリッシュなデザイン、比類なきクッション性を誇ったブーストフォームを組み合わせることで、ワールドワイドで大ブレイクアイテムとなりました。これ以降、ランニングシューズの汎用性が飛躍的に高まった気がします。
このように、一昔前と比較するとランニングシューズは街で履いても違和感ないほどに洗練されたのですが、今年は特にその傾向が強い。ニューバランスのフレッシュフォームX M880 v12のホワイト/ブラックやフレッシュフォーム X モア v4のブラックは本当に美色ですし、それに勝るとも劣らないのが、ブルックスのグリセリン ステルスフィット20。ホワイト系のニットアッパーは、今年リリースのランニングシューズで屈指の美しさ。その走行性能を絶賛するランナーも少なくないグリセリン20に、高級感を巧みにプラスしていて、ブルックスというブランドを知らないファッション業界の人からも「その靴カッコいいですね!」と、褒められることも少なくありません。