PONYと聞いて「スニーカーのブランド?」という人は、50代以上の人でしょう。2000年代にも日本で展開したことはありましたが、かなり短い期間でした。そして、このブランドはスポーツマーケティングの先駆者としても知られています。著名なスポーツ選手と契約して自社の製品を露出させる手法は今では当たり前ですが、PONYはアディダスやプーマ以上にそのアプローチに対して積極的でした。バスケットボールのスパッド ウェッブ、ボクシングのラリー ホームズ、サッカーのペレ、テニスのトレーシー オースチンetc.トップアスリートの名前が並びます。そんなポニーが今春より日本での展開をスタートします。写真のシティウイングスは1986年のNBAオールスターウィークエンド スラムダンクコンテストで優勝したスパッド ウェッブ(アトランタホークス)が着用していたシューズをモチーフにしています。いかにも’80sなカラーリングとフォルムが、今見ると逆に新鮮ですね。写真のカラーコンビネーション以外に、ホワイト/ブルーもラインアップされています。
1986年のNBAオールスターウィークエンド スラムダンクコンテストで優勝したスパッド ウェッブ(アトランタホークス)は、ポニーのシューズを着用。このときはローカットを履いていますね。彼はのちにミズノと契約することになり、日本でもフジテレビ 「ねるとん紅鯨団」の枠で頻繁にTVCMが放映されました。
1980年10月2日にラスベガス シーザースパレスで行われたWBCヘビー級タイトルマッチ。王者ラリー ホームズがポニーのボクシングシューズを履き、挑戦者のモハメドアリはアディダスのボクシングシューズを着用。
現役の晩年、北米リーグのニューヨーク コスモスでプレイしたペレは、ポニーのサッカーシューズを着用。
創業者のロベルト ミューラー(左)は、スポーツマーケティングの先駆者として知られ、積極的にアスリートと契約を結びます。のちにリーボックで働くこととなった彼は、シャキール オニールとの契約にも成功しました。