人生を誘惑する好奇心というものについて。
あと、食事する回数をカウントした、ということについて。
ーーーーー
2022/12/08 1:55
さて、景色の忙しさにかまけてマンスリーレターを忘れそうになっていました。あぶないあぶない。たまーにある「月一のメール楽しみにしています!」という声を受けて、今月はもういいか、となりそうになっている怠惰な自分に鞭を打ってえいや!と書くわけですが、今月はもう師走。Welcome to December.というわけで皆さんの2022はどうでしたか?
ここで各ディビジョンの総括をしたいところですが、長くなるのでそれはまたの機会に。僕はというとですね、メディアサーフを始めて早15年。毎年年末に一年を振り返り、色々と思い出そうとするのですが、もうね、先月くらいのことしか思い出せないわけ。マックスいけても、先々月。その3ヶ月を振り返りながら、今年はああだったこうだったとか総括し出す始末。あのプロジェクト開いたの去年だっけ、今年だっけ?みたいな感じになっちゃうわけ。夏はどこいった?桜は?これを加齢の一言で片付けようとするのは簡単だけども、それを言っちゃあおしまいよ、という話にもなるわけです。
ただ、一年が過ぎるスピードは年齢とともに早くなっているのは確実で、10歳の時の一年と30歳の時の一年を考えてみてくださいよ。10歳の時の一年の方が30のそれよりも長かったように感じませんか?年齢とともに、毎年時間の流れるスピード早くなっていないですか?一説による年齢とともにとどんどん経験も増えて、経験したことがあることには注意を払わなくなるので、毎年毎年時間が過ぎるスピードが速く感じるようになる、という話もあるようです。初めての場所に向かって歩いているときは、道のりは不安で長く感じるのに、そこからの帰り道は通った道を歩くので、速く感じるのと一緒でしょうか。
そんなことを考えていたら、昨日友人が、あと何回ちゃんと食事を人生でするのか、という話になりました。ふと思い、いま40歳の私が仮に80まではいけるとして計算したら、
3食 x 365日 x 40年=43,800回
43,800回ですよ。四捨五入で44,000回。
よ・ん・ま・ん・よ・ん・せ・い・か・い!
朝食抜いたり、ブランチになったりするだろうから、実際はもっと少ないでしょう。となると、良いものでなくても、忙しくても、仮にファストフードであっても楽しんで食べたいと思うわけです。
つまり何が言いたいのかというと、悲しいかな人生は有限であって、これから時間の体感速度は多分、早くなっていく。同時に記憶力も弱まり(俺だけ?)、憶えられるキャパもそう一気に伸びたりはしない。となると、毎年を楽しむコツは「注意しながら、興味関心を持ちつづける」ということなのではないか、と思うわけです。若い心で。少年少女の視点で。comme des garcons. だからこそ、どう好奇心がクリエイティビティを誘惑して、彩り鮮やかな事象をもたらすか、ということに注意しながら生きたいものです。
・
・
・
俺は私は店にいるからクリエイティビティは関係ねーや、と思ったそこのあなた!店舗はラボですよ。実験場ですよ!お客さん(社会)との接面で、そこにこそ小さな好奇心とクリエイティビティが、大きな変化を生み出す可能性があるのですよ。小さな気づきが、全体を変え得る余白がそこにあるのですよ!チェーンでない、大資本でない、独立していてルールに縛られない自由はそこにこそあるのです。
少し早いけども、今年も一年お疲れ様でした。
来年は今年よりも、些細なことに好奇心を持って目を凝らし、創造性を歓迎して、彩り鮮やかで豊かな年にしましょう。
松井明洋
AKIHIRO MATSUI
mediasurf.co.jp
ーーーーー