いつ何が起きるかわからない。
それはわかってはいるけども。
起こった時に居合わせたらびっくりしますよね。
本業以外のことは。
割となんでも引き受けている。
本屋なんで。
本を売るってことに対しては。
真剣にやっているけど。
それ以外のこと。
例えば。
何かメディアに出るとか。
文章を書くとか。
タイミーでバイトするとか。
そういうことは。
時間が許せばなんでも引き受ける。
なぜなら。
どっちでもいいから。
どうでもいい。
の方が近いかなあ。
でも。
安請け合いしすぎて。
大丈夫か、俺?
って思うこともある。
今度。
何かに動画に出てほしい。
って言われて。
へいへい。
つって。
あ。
PayPay
つって。
一旦言い直して。
出ることにしたんだけど。
私服で。
って言われて。
これが一番困る。
そういうのってさ。
私服がオシャレな人だけが通用するやつだよ?
なんか。
撮影場所が。
オシャレな街っぽいんだけど。
ユニクロでもいいのか?
それとも。
ファッションセンターに行くべきか?
とか思うんだけども。
でもね。
本当いうと。
以前は困ってたけど。
実際今は全然平気。
そういう時は。
人の所為にして。
普段着で行って。
恥をかけばいい。
もうさ。
恥をかくのも仕事の一部にしちゃえば。
余裕。
結局。
恥をかきたくない。
みたいな気持ちが。
恥ずかしさ。
への耐性のなさが。
色々面倒くさくしてるんだと思う。
恥をかいて。
恥ずかしい思いをして。
あとで。
笑えばいいんじゃないかなあ。
恥ずかしい思いをしてる話が。
一番笑える。
ような気がする。
で。
先日。
日課のラジオ体操に行き遅れて。
まあ。
散歩だけでもいいか。
って思って。
てくてくと。
散歩してたんですよ。
近所を。
ラジオ聴きながら。
そしたら。
なんか。
数十メートル先の。
道の端に。
なんか動くものが。
ピクピクしてて。
え?
なになに?
なんか動物?
かわいいやつ?
ゴミ袋?
ん?
とか思ってもう少し近づいても。
なんていうか。
わからない。
で。
さらに近づくと。
まさかの。
ヒト。
動物だけども。
ヒトは違うでしょ。
可愛いかもしれないけど。
お爺ちゃんだし。
マジか?
って思って。
慌てて駆け寄って。
「大丈夫ですか?」
って問いかけると。
「ウ、ンンンン。」
返事?
それは大丈夫って意味?
とか思ったけど。
うつ伏せに倒れてるお爺さん。
アスファルトに強く頬を打って擦り剥いたらしく。
流血。
近くには杖が転がっている。
多分。
散歩の途中に転倒してしまい。
ちょっと動けなくなってしまったんだろう。
と推測。
あたりを見渡しても。
休日の朝7時くらいということもあり。
誰も歩いていない。
俺。
うつ伏せのお爺さん。
住宅街。
以上。
みたいな感じ。
もう一度。
「大丈夫ですか?」
って聞くと。
頷いている。
救急車を呼ぶほどではないみたい。
で。
「起きますか?」
って聞くと。
また頷くので。
それじゃあ起こしますよ。
って思ったけど。
おじいちゃんに持つとことかないわけ。
取っ手とか。
そういうのないんだよね。
人体には。
どこ持てばいいんだろ?
とか思って。
とりあえず脇に手を入れて。
少し持ち上げて。
肩を貸して。
起きあがろうとして。
二人とも。
転がる。
コントかよ?
とか思ったけど。
もうさ。
お爺ちゃんも頑張ってるし。
笑ってる場合じゃないし。
誰も来ないし。
仕方ないから。
杖をお爺さんに持たせて。
脇の下に俺の頭を入れて。
持ち上げて。
なんとか起き上がらせて。
一緒に立ち上がる。
今度はうまく行った。
何がどうなって立ち上がれたのか。
いまだにわかんないけど。
もしかしたら。
お爺ちゃんが。
普段使わない力を出して。
自力で立ち上がったのかもしれないけど。
どうにか二人で立ち上がって。
手をとって。
「お近くですか?」
って聞くと。
「うん。」
というので。
一緒に家の方まで歩く。
で。
10メートル歩いた辺で。
「家はここですので。ありがとうございました。」
と丁寧にお礼を言われる。
じゃあ大丈夫か。
と思いそこで別れた。
もしかしたら。
転んだことが恥ずかしく。
家でもないところを家だと言って。
とりあえず一人になりたかったのかも。
とか思ったけど。
疑っても仕方ないし。
もう大丈夫そうな気もしたから。
それじゃあ。
と別れた。
今朝。
友人にその話をしたら。
子供と老人の言う大丈夫は。
信じちゃだめ。
その場で警察なり救急車を呼んで。
と言われた。
そうかもしれないなあ。
と思った。
朝7時とはいえ。
アスファルトは熱かった。
たまたま通りかかってよかったけど。
人助けした。
って気持ちより。
歳をとるって。
老いるってことを。
改めて思った。
お爺さんが「ここが家だ」って言った家は。
割と大きくて。
良い家住んでるな。
って思った。
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