BLOG - 小林孝行(flotsam books オーナー)

今日のお客さん 2021.08.22.

今日のお客さん。
日曜日は増刊号みたいにしようかなあ。
笑っていいとも!みたいに。
とか思うけど。
若い人は誰も笑っていいとも!とか知らないし。
増刊号とか言っても、特に何かまとめられることがあるわけじゃないし。
ダイジェストにするほどの人も来てないし。
とか思ったらどうでも良くなってきた。
世の中のほとんどのことって。
どうでもよくなって来ますよね。
まあ自分にとって。
ってだけで。
社会的にはそれで済ませちゃいけないことがほとんどだけども。
最近は本当に人に会ってなくて。
お店で会うことはもちろんあるんですけども。
お店ってやっぱり受動的っていうか。
誰かが来てくれて初めて成り立つっていうか。
こっちから行くってないでしょ?
こんにちはー、三河屋です。
あらサブちゃん。
的な展開ってないでしょ?
本屋は。
こんにちはー、flotsam booksです。
って言ったところで。
え?
ってなるじゃん?
まあ、なったらちゃんと説明すりゃ良いじゃん。
とも思うけど。
基本、聞き返されただけで心が折れるっていう。
ガラスの棒の心臓の俺じゃん?
俺じゃん?
って言われても誰もそんなの存じ上げてないのも知ってるけども。
って思ってたら心が折れそうになったけど誰か来た。

名前: 和田悟志(41才)
職業: フリーランス
今日のファッション: AKTRのパンツとユニクロのTシャツ
Instagram: @sa.waddy
目標: 平穏に過ごす
宣伝/告知 : 写真展をする時はDMを置かせてください。

名前: 朝沼佳菜(31才)
職業: 弁護士事務所勤務
今日のファッション: てきとう
Instagram: 
目標: 会社を辞める
宣伝/告知 : 

名前: ごとうちか(  才)
職業: 編集者
今日のファッション: 
Instagram: @gotical
目標: 本をがんばって作る.出す.
宣伝/告知 : 本をがんばって作って出したりしています @umishibaura(インスタ)

名前: 久保佑一朗(36才)
職業: 弁護士
今日のファッション: 
Instagram: @ibonnutowatashi
目標: 独立
宣伝/告知 : 

名前: サトウ ユウ(22才)
職業: ファッションブランド
今日のファッション: いつも通り
Instagram: @yusato999
目標: ファッションデザイナー
宣伝/告知 :  なし

そんなこんなで「こんにちは」って来てくれたのが和田くんだった。
最初全然気がつかなくて、レジに本を持って来た時にようやく気がついた。
あれ?和田くんじゃん。
つって。和田くんは昔、俺がroshinの斉藤さんと写真集飲み会っていうイベントをやってた時に知り合った写真家。写真はランドスケープを中心にムッチャ良いの撮ってるから個展とかあればゆっくり観たいと思ってる。他にもスポーツ系のメディアでライターとして記事を書いたりもしててたまにyahoo ニュースとかで名前を見るたびに頑張ってるなあって思ったりしてる。こういう地味に地道にやってる写真家が余裕を持って活動できる社会だと良いなあと切に願う。

朝沼さんはゆっくりとうちの本を見てくれてたお客さん。割と近所っぽい。社会主義国家とか共産圏の写真集とか無いかなあと探しに来てくれたんだけど、あいにくぴったりと来るのがあまりなかったんだけど、写真集じゃなくてオススメした画集を気に入ってもらえて嬉しかった。またいつでも遊びに来て欲しいし、頑張って会社も円満に辞めて欲しなあって思った。

ごとうさんはフリーの編集者でご自身で出版などもやってる人。話してたら共通の知人がいて一通り盛り上がった。松村くん最近あってないけど元気にしてるかなあ。前職は良い本屋っていうかなんだろ?うちにないものが全部あるようなインディペンデントな本屋兼出版社で働いてたって話を聞いたり。これくださいって言ってくれた本に俺が値段を書いてなくて申し訳なくなったりした。

久保さんは弁護士って聞いて、うちの店にもついに士業の方が来るようになったか。と一人で感慨深かった。まあ、聞かなきゃ誰もご自身の職業とかは言わないのでもしかしたら他にも来てくれてるのかもしれないけど、この今日のお客さんをやるようになってなんとなくご職業も聞いたり出来るので面白い。久保さんのインスタは随分前から新しくアップしてないけど、ムッチャ面白そうなイベントに行っててちょっと興味深かった。リヒターの本とかを聞かれたんだけど全然置いてなくてすいませんって思った。

サトウくんは、夕方くらいから結構長い時間真剣に色々な本を手にとって見てくれた若者。引っ込み思案なのか、ほぼほぼ何も喋らず黙々と本を見てくれてた。で会計の時にちょっと話したらcoconogaccoに行ってたことがあって、俺が本を見せに行った授業の時に居たらしい。「言ってよ」って思った。そういう謙虚なのか引っ込み思案なのかしっかり山縣イズムを継承してるな!って思った。現在はcoconogaccoも卒業して俺でも名前を聞いたことあるファッションブランドで働いてるらしい。不躾ながらズケズケと色々聞いてたら、ほぼほぼスカウトみたいな感じで働くことになったらしく、それまたすげーな!って思ったんだけど、そういうのも自分からは全然言わなくて、そういうのもっと自慢気に言っても良いんじゃないの?って思ったけど山縣イズム!って思って納得した。多分、coconogaccoを主催してる山縣さんも自分からは聞かれない限りご自身のやってるすごいことを自分からは言ったりしないなあと容易に想像できた。

周りから変わってるってよく言われるんですよ。みたいなこと言う人が一番普通。
そんなこんなで色々来てくれたなあ。

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