ETS.MATERIAUX(イーティーエス マテリオ)というお店を3月末にオープンします。
初代?ETS.MATERIAUXは、2003年渋谷のファイヤー通り沿いにオープンしました。
1994年にパリの4区に生まれたANATOMICAのスタイルに共感し、ヨーロッパのメンズファッションの歴史と伝統、品質と機能美の追求をブランドのアイデンティティとしていました。
取り扱っていたものは、機能美を追求したANATOMICAのウエアをはじめ、BIRKENSTOCKやALDENといった一人一人に合う細かなフィッティングが可能なコンフォートシューズ、昔ながらの製法で作られたAstier de Villatteのハンドメイドの食器。伝統的なディテールを大切に作られたオリジナルウエアなど、その当時セレクトショップブームの最中にあっても異才を放った存在でした。
その後、ETS.MATERIAUXは、多くの目利きのお客様に惜しまれながらも、約5年間でその幕を閉じました。
2021年春。その当時一年間だけですが、バイヤーを担っていた私が新たにディレクションする形でETS.MATERIAUXはひとつのブランドとしてスタートを切ることになりました。伝統と品質を表現するうえで、新生ETS.MATERIAUXの物作りの中核は2人のデザイナーが担います。
ひとりは、「outil」のデザイナーである 宇多悠也氏。フランスの魅了され、その空気を妥協なくプロダクトで表現できる氏。色の出し方、生地の触感などその追求の仕方は他に類を見ません。 そこから生まれる洋服の空気は特別なものになります。
もうひとりは、「blurhms」のデザイナー村上圭吾氏。そのプロダクトは、独自の素材開発に力を入れながらもその秀でたバランス感覚で、抜群のシルエットを表現しています。
当時のETS.MATERIAUXを知る3人のクリエイターが、新たに作り出す世界観にどうぞご期待ください。