こちらで少しだけ触れたトルコのお話を、もう少し掘り下げていきます。
実はトラディショナルターキッシュシューズ聖地巡礼が今回のメインテーマ。
まずはイスタンブールからガズィアンテプ(Gaziantep)へ。
街中であまりにもニセモノが多いので、もはや誰もホンモノかニセモノかとか気にしてないような気がします。
初のPEGASUS AIRLINE。
イスタンブールからガズィアンテプまでは、空路で二時間弱。
美食の街と言われるだけあって、食材や香辛料を扱うお店が多く、見慣れない食事ばかりだけれど、どこで食べても期待を裏切らない美味しさでした。
基本的に薄味で、シッカリ芯がある質素なメニューが多く、とても私好みなものばかりでした。
シャルワールを履くおじさまと遭遇。
シャルワールは、元々イスラム文化圏の民族衣装で、トルコやパキスタンでの着用率が高かったが、現在は高齢者の方を中心に愛用されている。
そういえば、シャルワールを知ったのは、NICHOLAS DALEYのコレクションでした。
それまでこの手のパンツはすべてサルエルと思っていたのですが、実は二種類あることを知ったのでした。
シャルワールにターキッシュシューズを合わせた方を発見し、ついテンションが上がります。
ターキッシュシューズの履き方の参考になるのではないかと、カメラ片手に正面へ回り込み撮影。巻き物の取り入れ方も素晴らしい。
写真の左側にも写り込んでいるのですが、おじさんを追いかけていたら、偶然にもシャルワールのテーラーを発見してしまいました。
「TERZI METIN」シャルワールのテーラー。
まさかテーラーがあるだなんて、、、衝撃的でした。
さすがにいきなり誂える訳にもいかないので、棚にストックしてあった在庫を仕入れさせていただきました。
いつかは自分用に誂えてみたい。
しかしもう一度ここに来るのは、かなりのガッツが必要、、、
その後、発見がありそうで発見がない、、、買い付けあるある。
いよいよターキッシュシューズの総本山へ。
今回が日本初上陸となる「ANATOLIA SHOES」のアトリエに訪問してきました。
挨拶が素敵なおじさんが待ち構えておりました。トルコのおじさまはみんなカワイイ。
製作現場の環境は、最高とは言えませんが、職人のみなさんはプライドを持って一足一足丁寧に作りあげていました。
完全なる手作りのため、、多少の個体差が出るのは否めそうにありませんが、その味がまた良いのです。
抜き型です。様々なデザインのターキッシュシューズを作っているようです。
普段はあまりとやかく言う事はないのですが、この手のスリッポンはフィットが命。
足を入れてみると、やはり日本人の足型に対して若干の違和感を感じます。サイズ表記から、木型、デザインに関してまで、事細かに指示をしていきました。
その場で職人達が修正していきます。
ほんの数時間で、ほぼ完璧な状態にまで持っていく事ができました。
もし現場に入っていなかったらと思うと、ちょっとゾッとします。
先日納品されましたが、ほぼ完璧な面構えですね。レザーの発色やコンディションもバッチリです。
ちょっと分かりづらいのですが、裏にはラバーソールが貼ってあります。
擦り切れても修理屋さんで簡単に交換できる仕様になっています。
一見、使い捨てのような靴に見えてしまうかも知れませんが、実はとても丈夫な作りで、革の質も良いので長い期間履く事ができます。
ちなみに私は4年ぐらい履き続けてます。
カラーは9色。
実物と色合いに差がありますので、詳しくは店頭にてご確認ください。
こちらが今回発売するシャルワール。大胆なカッティングと生地の分量が並大抵ではありません。
かなり独特なパターンです。
専門のテーラーが仕立てているのでフォーマルな印象に。ターキッシュシューズと合わせるのはやり過ぎかもですが、、、少しドレッシーな靴なんかに合わせてみたいですね。
8月17日(土)11時発売開始
◯ANATOLIA SHOES ターキッシュシューズ 18,000円yen+tax
サイズ:39,40,41,42,43
◯TERZI METIN シャルワール 15,000yen+tax
サイズ:アソート
■L’ECHOPPE
■住所 〒107-0062 東京都港区南青山3-17-3
■電話 03-5413-4714
■営業時間 11:00~20:00
■定休日 なし