BLOG - フイナム編集部

エルメスのメンズ部門を率いた、一人の女性の晴れ舞台。

ファッションウィーク5日目の最後に行われたのは〈エルメス(HERMÈS)〉のショーでした。昨年10月にアナウンスされたとおり、これがヴェロニク・ニシャニアンによる最後のコレクションです。移籍や独立が当たり前のファッション業界において、彼女は35年以上という長きにわたり〈エルメス〉のメンズ部門を率いてきました。

その記念すべき舞台が設けられたのは、パリ中心部2区にある「パレ・ブロンニャール(旧パリ証券取引所)」。その昔、ナポレオン1世が指示してつくらせた歴史的な建造物です。

©Vincent Tullo

ランウェーに登場したのは、全56ルック。そのなかにかつてヴェロニクがデザインしたアーカイブの9ルックが含まれました。その理由は彼女のクリエーションがタイムレスであること、そしてそれがいまのコレクションに混じっても違和感のないことを示すためです。

9ルックの一例を挙げると、1991年のレザーのジャンプスーツや、2000年発表の「クイック」と名付けられたリバーシブル仕様のレザージャケットで、確かにこの翌日に開かれた展示会で手に取ってみてもそれらは新作と見紛うようでした。

©Salvatore Dragone

©Filippo Fior

コレクション全体を俯瞰すると、ヴェロニクの巧みなデザインを〈エルメス〉ならではの手仕事と上質な素材使いでかたちにした、贅を尽くす品々が揃うことが分かります。

©Filippo Fior

カシミアに細長いラムスキンを織り込んだチェックのニットや、つくるのに200時間を要するピンストライプのレザースーツ、「シェーヌ・ダンクル」のマイヨン(コマ)をモチーフにした手編みのニット、クロコのセットアップなど、圧巻の内容です。

©Salvatore Dragone

それらをブラックやグレー、ベージュ、ブラウンなどでまとめつつ、クミンというイエローやサンセットオレンジと名付けたピンクを差し色にしています。

©Salvatore Dragone

©Filippo Fior

〈エルメス〉を代表するバッグ「プリュム」はラジカセ風になって登場。これは音楽好きのヴェロニクならではのウイットに富んだもので、「オリゾン」という特別オーダーを受ける部門が手掛けたとのこと。

©Salvatore Dragone

フィナーレを迎えると吊り下げられた複数のモニターに、ヴェロニクが映るこれまでのさまざまなショーのフィナーレの映像が。そして、ランウェーに本人が現れ、特別な舞台は幕を下ろしました。

©Villa Eugenie

©Zoe Joubert

その後のパーティには、ポール・ウェラーと2manydjsがサプライズで登場! パフォーマンスを披露し、夢のような時間は終わりを迎えました。

©Vincent Tullo

 

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