編集部の村松です。
今日はクルマの話をします。
確かぼくがはじめてクルマに興味を持ったのは小学生の頃。きっかけは父親が新車で買った〈三菱〉の「パジェロ」でした。
それは黒い3ドアのオフロードカー。ぼくはそのゴツゴツとした見た目が大好きだったけど、乗り心地がいいとはいえず、遠くに連れて行ってもらうたびにクルマ酔いしていました。(当時どうしても我慢できなくてクルマのなかで吐いてしまったことをいま改めて申し訳なく思っています)
そのクルマを愛していた父親は走行距離が20万キロを超えても乗っていました。「パジェロ」が公私ともにする、紛れもない相棒だったわけです。
そして時は流れ、ぼくが次にクルマを意識したのは20代に入ってから。
あるスタイリストの方が乗っていた〈ジープ〉の白い「チェロキー」で、ラゲッジスペースに山のような服を積んで走る、そのカクカクした姿がとても格好よかった。そのオーナーはファッション撮影のイロハをぼくに教えてくれた面倒見のいいひとでした。
彼がクルマを買い替えるタイミングで「チェロキー」を譲るよとぼくに声を掛けてくれたけど当時はクルマを持つことに対して全くリアリティがなくて、手を挙げられませんでした。
それから10年以上経ち、ぼくはクルマを買いました。
選んだのは〈ジープ〉の「ラングラー」。TJ型という1996年から2006年までつくられた「ラングラー」の2代目のモデルです。これはいま街でよく見かける5ドアのアンリミテッドが登場する前の車種で、走行距離の少ない中古のノーマル車がちょうど店に並んでいました。
これにした理由はスタイリストが乗っていたアメ車〈ジープ〉への憧れと、父親に対する憧れ。他もいろいろ見たけど、クルマ選びの答えは必然的にショートボディの「ラングラー」でした。
アメリカンカルチャーから大きな影響を受けた自分のスタイルに収まりがよかったのも選んだ理由のひとつです。
軍用車だった頃の面影を残すルックスはとてもファミリーカー向きではないのですが、最終的に自分のわがままを理解してくれた妻には感謝しています。
いま、ぼくの趣味のひとつはドライブです。運転が楽しくて楽しくて、クルマ選びで妥協しなくて本当によかったなと思っています。
そんななかで先日「ラングラー」の最新作に乗る機会がありました。次のブログではそれについて書きます。