BLOG - フイナム編集部

Day2 : 2024 AW Paris Mens Fashion Week

編集部の村松が現地からお届けする、パリメンズファッションウィークの取材の裏側。

2日目は初日の澄んだ青空が嘘かのように、朝から冷たい雨、雨、雨…。いまにも雪に変わりそうな極寒の街は日の出が遅く、8時を過ぎても夜明けはまだです。

今日は雨の中をずっと歩き回り、印象に残ったのが〈ボッター〉と〈MASU〉のショーでした。

〈ボッター(BOTTER)〉のコレクションのテーマは「DARK WATERS」。この言葉が示す通り、色はグレーやブラック、ブラウンなどを中心に、所々に加えられたブルーが差し色に。上から下に水が流れるかの如く、生地をストライプ状に切り替えたコートやラペル付きのジャケットがショー全体に深みを与えていました。こういった服のなかに、〈リーボック〉とタッグを組んだブルゾンやスニーカーといったストリート感のあるものを挟んでくるところにこのブランドの面白さがあります。

 

そして、パリではじめてショーを行ったのが〈エムエーエスユー(MASU)〉です。東京都と「日本ファッション・ウィーク推進機機構」が主催する「FASHION PRIZE OF TOKYO 2024」の受賞ブランドで、以前から業界関係者の評価が高く、このファッションウィークの注目のひとつでした。

それを証明するかのように会場は満員で熱気がすごく、ショーも訪れたひとたちの期待に答えるような内容だったと思います。

ヴィンテージの服が底流にある、いい意味で灰汁が強いクリエーションや、モデルたちが俯いてランウェーを歩く様子を見ていると、勝手な解釈かもしれませんが、かつての〈ナンバーナイン〉を彷彿とさせるところもあるように感じました。見終わったあとも糸を引くような、それくらい印象的なコレクションだったと思います。

そして、続く3日目は朝から〈ルイ・ヴィトン〉のRE-SEEに。その模様はまたこの欄で。

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