BLOG - フイナム編集部

極寒のパリ。

編集部の村松です。

いま、編集長の石井とパリに来ています。1月16日から21日まで行われるパリメンズファッションウィークの取材なのですが、こちらはとにかく寒い! 「シャルル・ド・ゴール国際空港」到着時の外気温はマイナス4度…。晴れていても体の芯からグッと冷えるというか、東京とは寒さの質が違います。

ホテルの近くにある「フランス国立公文書館」の建物。

今回、我々は「エールフランス」の直行便でフランスに向かいました。

前回の昨年6月は「カタールエアライン」のドバイ経由でパリでまで23時間費やしたのですが、今回は北極圏を通るルートで13時間。太平洋からアラスカをかすめて、グリーンランド、イギリスを通るラインで、定刻より1時間以上早く着く、極めてスムーズな空の旅でした。

そして、ホテルは日々の移動のことを考えて、利便性の高い場所を選びました。ファッション感度の高い店が点在するマレ地区の南側で、バスティーユ広場の西側に当たるリヴォリ通り沿いです。

ちなみに、お部屋はというとよくあるワンルームタイプなのですが、壁紙が全面の花柄で、窓には真っ赤なカーテン(笑)。ある意味、この感じがフランスらしく、未だかつてこんなファンシーな部屋に泊まったことがなかったので、貴重な経験になりそうです。

 

ファッションウィーク一発目の取材は、韓国の新鋭〈アモーメント(AMOMENTO)〉でした。会場を寝室のように見立てた、プレゼンテーション形式での発表。パジャマのようなセットアップや布団のようなアウターなど、寝巻きのようなリラックスした服の数々がかわいらしく、独特な世界観をつくり出していました。

以下はコレクションのルックビジュアルです。

 

続いて向かったのは〈キディル(KIDILL)〉のショーです。今回もこのブランドらしいパンク精神あふれる内容でした。セックスピストルズをオマージュしたようなグラフィック使いやタータンチェック、穴が空いたニットやデニムといった服に、バンビのイラストやフラワープリントのアイテムが加わることで、コレクション全体がいい意味でマイルドになり、よりキャッチーで見応えのあるものに仕上げられていました。

 

〈キディル〉の次は、今回ファッションウィークの公式カレンダーに初めて加わった〈オーラリー〉です。ショーは18時スタートの予定だったのですが、〈キディル〉が終わったのは17時45分ごろ。急いで〈オーラリー〉の会場に向かうも、時すでに遅し、ショーを見ることはできませんでした。

公式スケジュールという、いつもと立ち位置の異なるブランドの新作発表の場に立ち会えなかったことは残念無念…。聞くところによると〈キディル〉を見た日本のメディアは全員、〈オーラリー〉に間に合わなかったようです。

会場に向かう途中でショースタートの一報が入ったので、行くことを諦め、編集長と一緒に日の暮れたシャンゼリゼ通りを歩いてあると、モノグラムで覆われた、めちゃくちゃデカいトランクの形をした建物が目に飛び込んできました。

調べてみると、これは工事の仮囲いなのだそう。いずれここに〈ルイ・ヴィトン〉の新店ができるのだとか。あまりによくできていて、写真を撮らずにいられませんでした。

せっかくなので、シャンゼリゼ通りから中に入ったところにあるショップ「KITH」に立ち寄ってみると、オンラインストアで即完したはずのシューズがありましたよ。

昨年12月にリリースされた、〈1017 アリクス 9SM〉×〈ナイキ〉の一足です。マイサイズが無かったので諦めて店を出ましたが、やっぱり買っておければよかったかな…と思いつつホテルへ戻りました。

そんなこんなで始まったファッションウィークの取材。引き続き、この欄ではパリで注目した物事を書こうと思っているので、お楽しみに。

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