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BLOG - フイナム編集部

バッファロー’66

編集部の村松です。

いま思えば迷走していた二十歳の頃、ロボットがつくりたいと親にウソをついて入った大学を辞めて、ぼくが向かった先は、文化服装学院でした。目標なんて何もなかったけど、単純にファッションが好きでした(笑)。偶然一緒に同じ大学を辞めた服好きのやつが新宿の学校に入るっていうから行き先を真似したんです。

新たな学校生活を送るなかで声をかけてもらったのが映画部でした。めちゃくちゃ映画が好きかと言えば、そうでもなく…ただせっかく遠回りして学校に入ったし、何かやらなきゃ的な焦りみたいなものがあったんです。

そこで先輩に教えてもらったのが映画『バッファロー’66』でした。

俳優のヴィンセント・ギャロが監督、主演、脚本、音楽を務めたインディペンデント作品で、当時の服好きはとりあえずチェックする映画だったように思います。

ストロークスやリバティーンズを熱心に聞いていたぼくにとってもこれはファッションの教科書的な作品のひとつになりました。

ギャロ演じるビリー・ブラウンの姿はもちろん、あのどうしようもないキャラクターがよかったのかもしれません。

はじめて観てから20年経とうとしているいま、この名作が再上映されることを知り、居ても立ってもいられず映画館に行ってきました。あれから年齢も立場も変わった自分が観てどう感じるのか気になったんです。

久しぶりにスクリーンに表れたビリーは相変わらず格好よく、クリスティーナ・リッチ演じるレイラの姿にぼくの目は釘付け。ボウリング場でタップダンスするシーンとか本当にかわいいですね。

結果的にはじめて観た時と気持ちに変わりはなく、なんか安心したというか(笑)、大満足の時間を過ごせました。

ただ、なぜかまったくストーリーを覚えてなかったことには驚いたけど(笑)。

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