昨日に続いて、編集部の村松が綴るパリ滞在記の2日目。今日は午前10時の〈BOTTER〉のショーから取材スタートです。
〈BOTTER〉の会場は、ガラス張りの天井から自然光が降り注ぐ、コンクリート剥き出しの伽藍堂のスペース。男性シンガーによるエモーショナルなピアノの楽曲に合わせてモデルたちがランウェーを歩きました。
コレクションは、エスニックな要素をベースにしつつ、そこにトラッドやストリートのテイストが加えらていました。なかでもビニールの糸を編んでつくったような服やバッグが面白く、足元には波打つようなデザインのサンダルや〈リーボック〉とコラボしたスニーカーを合わせていました。
ちなみに〈BOTTER〉のお土産は、モデルたちも付けていた人形。キモ可愛い、恐竜の体に人の顔がついたキーホルダーです(笑)。
お次は〈ルイ・ヴィトン〉のRee-see(展示会)です。昨日のショーで発表されたばかりのファレル・ウィリアムスのファーストコレクションを見るべく、〈ルイ・ヴィトン〉の本社に向かいました。
プレスの方に話を聞くと、今回はテーラードを駆使したセットアップの提案が多く、ダンディズムを追求したような内容とのこと。
デザインの中核を担うのは「ダモフラージュ」。これは〈ルイ・ヴィトン〉を代表する市松模様のデザイン「ダミエ」にカモフラージュ柄を掛け合わせたもので、服やバッグ、シューズなどさまざまなアイテムに落とし込まれています。
トラッドをメインにしつつ、ストリートカジュアルの要素も随所に盛り込みながらコレクションは形作られているのですが、デザインのバリエーションが本当に幅広く、ファレルの意気込みが伝わってくるパワフルな内容でした。
気になったものを撮影したので、一気にご覧ください。
〈ルイ・ヴィトン〉本社を出ると、草間彌生の巨像がお出迎え(笑)。
続いて向かったのは〈オーラリー〉のショーです。
冒頭に登場したインサイドアウトのデザインに驚きつつ、改めて感じたことは色の美しさ。上質な素材と相まって、何気ない色のレイヤードがとても見事でした。さり気なく、ここまで大胆な色の組み合わせができるブランドは他にないように感じます。
続いて向かった〈HED MAYNER〉のショーがこれまたとっても好みでした。
このブランドならではといえるオーバーサイズのジャケット類がとにかく格好よく、トラッド、ワーク、ミリタリーといった男性服の数々を巧みにアレンジしたような内容でした。
足元にさり気なくモカシンブーツを合わせるあたりも堪りません。
アートギャラリーを舞台に、素人っぽいモデルたちを起用したところもコレクションをより印象的なものする要素のひとつになっていました。
ちなみにパリはこの日、年に一度の「音楽の日」で街の至るところで路上ライブが行われていました。水曜にも関わらず、昼間から夜まで行われていて、パリジャンたちの熱気にぼくらは圧倒されっぱなしでした…。
最後の紹介するのは〈アシックス〉のポップアップストアなのですが、ここでもライブが行われていて会場はすし詰め状態。マレ地区の「ドーバー ストリート リトル マーケット」が入る一角です。
ポップアップストアでは、〈Dime〉とのコラボスニーカーをお披露目。これがとても物欲をそそる魅力的なデザインでした。〈アシックス〉の人気はまだまだ続きそうです。
この日の歩数は2万歩を超えていました。ちなみに、編集長の石井は2.5万歩…。もっともっと歩いていろいろなブランドを見て回りたいと思います。