編集部の村松です。
現在、新編集長の石井とパリに来ています。
目的は6月20日から25日にかけて行われるパリメンズコレクションの取材です。前回、ぼくがパリに来たのはちょうど一年前。その時は、コレクションの発表方法がデジタル上からリアルなショーに戻りつつあるタイミングで、ファッションの面白さや醍醐味のようなものを改めて感じる絶好の機会になりました。
今回は、アフターコロナの時代に本格的に突入し、人々が再び服を求めはじめた中での開催。ファッションは次なる何かを求める転換期に差し掛かっているはずなので、その兆しをここで見つけたいと思っています。
このブログではできる限り、毎日更新を目指しつつ…現場で感じたリアルをお届けします。
渡仏するにあたり、はじめてカタール航空の便に乗りました。10時間のフライトの後、トランジットで降り立ったのは中東のドーハ空港。波打つようなガラス張りの天井、そして建物の中央につくられた森に驚きました。この中にはティピが設置され、そこで寝そべってリラックスしているひとたちの姿も。
建物だけではないんです。続いて度肝を抜かれたのは、空港にあったカウズの超巨大作品。大きさは高さ10メートル(!)で、もともとイギリスにあったものをここに持ってきて展示しているようです。
ドーハ空港に約4時間滞在した後、カタール航空の飛行機に7時間乗り、フランスに到着しました。着いて早々向かった先は〈キディル〉のプレゼンテーションです。
会場は「ルーブル・ピラミッド」の地下にある空きスペース。もともと「アップルストア」だった場所で、現在はコンクリートや配線が剥き出しの状態でした。
ショーはミュージシャンのエビータ・マンジのライブパフォーマンスに合わせて、そのまわりをモデルたちが歩く演出。〈キディル〉ならではのパンク精神あふれる世界観がしっかりそこに作られていました。
続いて向かった先は〈ビームス〉×〈リーバイス〉×〈ペーパーボーイ〉のイベント。解体したジーンズの生地でつくるバッグのワークショップです。
自分で生地とワッペンを選び、〈リーバイス〉と〈ペーパーボーイ〉のスタッフに仕立ててもらいました。できあがったのがこちら(写真下)。ワッペンが効いていて、とってもグッドな仕上がりです。
このワークショップは、〈ビームス〉と〈リーバイス〉がタッグを組んだ「ハーフ・アンド・ハーフ コレクション」の販売に先駆けて行われたもの。今回は古着を使ったスペシャルな仕上がりです。いまのところ、販売はパリの「ペーパーボーイ」のみとのこと。しかも6月21日の一日限り。
パリに入る時間が遅かったので、今日はこれでホテルに戻りました。
〈ルイ・ヴィトン〉のショーは、残念ながら生で観ることができませんでした。Re-see(展示会)にはお声がけしてもらったので、しっかりチェックしてきたいと思います。