BLOG - フイナム編集部

【アメリカ旅行記 第三回】シルバーレイクとかフェアファックスのショップとか。

 ロサンゼルス滞在2日目。いくつかショップも回ったので、感度高めな地域といえばのフェアファックスとラ・ブレア、シルバーレイク辺りを中心に紹介しようと思う。

①フェアファックス

 フェアファックスには、コロナ禍の2020年にオープンした〈ブレインデッド〉のミニシアターがあり、どうしても行っておきたかった。

 シアターとショップ複合型で、1Fがシアター、2Fがショップになっている。ちょうど訪問した翌日の上映がジム・ジャームッシュの「ナイト・オン・ザ・プラネット」だった。しかも35mmでの上映だという。きっとロサンゼルス編を現地で観られるのは最高に違いない。

6月の上映スケジュール。オリジナルのタイムスケジュール表で毎月更新される。ひと昔前の洋画を中心に、邦画からアニメまで、幅広いジャンルの作品を上映している。

1Fの入ってすぐのエントランス兼マーチャンダイスコーナー。ここでしか買えないTシャツなども販売していた。

マーチャンダイスブース横に飾られていた映画ポスター。『マッハ!』に『ファンタスティック4』、『バットマン』と不思議なセレクト。

 映画を上映しつつ、そのまま『ブレインデッド』監修のマーチャンダイスも作っちゃおうという試みがおもしろい。どのアイテムも作品に対してのリスペクトは払いつつ、ブランドの“らしさ”もしっかり出ていて、作品とブランド、双方のファンの心をくすぐるアイテムになっているのも魅力である。基本的にシアター限定での販売だが、時折オンラインでのリリースもあるらしい。

②ラ・ブレア

 「ユニオン」や〈ステューシー〉、〈ダブルアールエル〉、「アメリカンラグ シー」など、日本でも聞き馴染みのある有名店が軒を連ねるエリア。有名なピンクの壁の〈ポールスミス〉があるメルローズや、先のフェアファックスから徒歩圏内にある。いくつかあるショップの中でも「アメリカンラグ シー」が日本でも復活したというニュースが耳に新しかったので、本店に立ち寄ってみた。

セレクトショップのイメージとは一線を画す、この雑然としたレイアウトが「アメリカンラグ シー」ならでは。写真だけだと、一見スリフトショップにも思われかねないディスプレイだが、よく見ると若手筆頭株の〈ボーディ〉やストックホルム発の〈アワーレガシー〉など高感度なブランドが多く並んでいた。

 「アメリカンラグ シー」の代名詞的存在であるデニムコーナーを見ていると、あの〈マウジー〉が海外向けに展開するデニムライン〈マウジー ヴィンテージ〉の姿も。愛用しているセレブも多いそうで、品揃えも豊富だった。

③シルバーレイク

 

 シルバーレイクのメインストリートから少し外れたところにあるのが、インディーズのストリートブランドを中心に扱っている「ヴァージルノーマル」。日本好き店主のチャーリーがデザインを手がけるお店と同名のブランド〈ヴァージルノーマル〉を中心にセレクトも扱っている。

レジに座っているのがチャーリー。実は5年前にもお店でチャーリーの写真を撮らせてもらったことを話したが、もちろん本人は全く覚えてなかった(笑)。

 個人的に目についたのが、ワークブランド〈スタンレー〉のベイカーパンツを扱っていたこと。しかも、発色のいい赤や黄色など、日本で見たことのないカラーもあった。アイテム自体はかなりストイックなシルエットをしているのだが、タイト目なTシャツなんかと合わせるとカッコいいのだ。気になっていたアイテムだっただけに、買っておけばよかったと、ちょっと後悔。

 次に訪れたのが、〈ブレインデッド〉のもうひとつの店舗「ブレインデッドファブリケーションズ」へ。シアターに続き、ディッキーズとのコラボレーションという形でオープンした、ワークウエアをテーマにアパレルやグッズを販売する店舗である。

 先ほどのシアターと比べると、よりアットホームな雰囲気のお店で、犬の散歩がてら立ち寄る常連や家族連れの姿もあった。

〈ブレインデッド〉のお店を出て、少し歩くとファーマーズマーケットを見つけた。火曜と土曜限定の開催らしく、雰囲気も完全ローカル。アジア人の自分が歩くと異物感がすごかったが、ここで販売していたカットフルーツは最高に美味しかった。シルバーレイクを訪れた際に、偶然開催していたらぜひ立ち寄ってみてほしい。ちなみに肝心の写真は、食べるのに夢中で撮るのを忘れてしまった。

 最後は〈ミスターグリーン〉。シルバーレイクからは少し離れているが、時間が許せばついでに寄ってみて欲しいお店のひとつ。

 名前の通り、ウィードをテーマに掲げているライフスタイルブランドで、〈ブラック ウィドー〉や〈サノバチーズ〉といった日本のブランドともコラボレーションするなど、ジャパンフレンドリー。ちなみに入店したら、ユーミンが流れていた。こんなところで日本の歌を聴けると思ってなく、ちょっと嬉しい気持ちになった。

お店に入ってすぐの棚には新作がラインナップ。写真は撮ってないが、反対側にはセレクトのアイテムも揃っていた。

改装作業をしながらの接客で忙しそうなスタッフ。

ボング(ウィードの喫煙具)が置いてあるなど、ブランドの世界観が反映されたディスプレイに。

  お店に行ったら、ちょうどスタッフが忙しそうに改装作業中。来週には完成するとのことで、元よりディスプレイにすごく拘っている印象があっただけに改装後が楽しみ。インスタグラムにもリニューアル後の写真をアップすると言っていたので、ぜひチェックしてみてほしい。

 ということでロサンゼルスの滞在は2日間で終了。今回時間が限られていた関係で、あまり深掘りすることができず、すみません。最終日にまたロサンゼルスに戻ってくるので、チャンスがあれば日本にまだ届いてないローカルブランドなんかも探してみたい。

 そして、明日からはポートランドに向かってグレイハウンドバス(アメリカの格安バス会社)で北上する予定。その道中でカリフォルニア州の州都サクラメントにも立ち寄ったので、そのことはまた次回。

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