フイナム編集部の須藤です。
5月の気だるさが背中を押して、ある日、瞑想アプリなるものをダウンロードしました。知識がなかったので、後輩の竹田くんがブログでおすすめしていたものを検索し、「1週間お試し」の甘い匂いに誘われて、迷わずポチ。
「鼻から息を吸って~吐いて~」「重力を体で感じて~」と柔らかな声の女性が瞑想の世界へとやさしく手招きしてくれます。
朝か晩、1回3分程度のコースを行い(10分、20分のコースもあったが、短気なのでつづかず、結局コンパクトなコースばかりをやっていた)、心が洗われているような(ただの気のせいのような)不確かな感覚にひたりながら1週間を過ごしました。
瞑想の入り口の入り口的な動作を覚えたところで、自分の力でできそう!と、退会すべくアプリを開きました。
すると、購入済みの欄に「¥6,000/年」の文字が。
1週間の期限が切れ、自動的にみっちり瞑想1年コースのチケットを買っていたのです。
1週間ぎりぎりまでお試ししていた私も私ですが、アプリの仕組みも仕組み…せめて1ヶ月にしてくれよ!と実態のないものに怒ったところで、私の強制瞑想生活はもうスタートしています。
1日1回、換算すると約16.4円。1週間で約115円。1ヶ月で約492円。
どれだけ換算しても薄れぬ、後悔の念。やらねばもったいないと、なかば望まぬ瞑想をする日々。ダウンロードをしたときよりも、精神状態が悪くなっているのが、手に取るようにわかるのです。これが報われる日が来るのか、また1年後にご報告します。
この一件、いちばん悪いのはアプリでも私でもなく、たぶん竹田くんです。