こんばんは、変態かつオタクっぽい顔だねと言われた編集の脇山です。
そんな話題にはまりそうなので、今日は少女漫画について書いてみます。
そもそも、「フイナム」読者に少女漫画を読む人っているのでしょうか…。とりあえず、世界で一番売れている少女漫画は、2度目のアニメ化がされ、現在2期が放送中の『フルーツバスケット』らしいので、抑えてみてください。
そんな話は置いといて、少女漫画というカテゴリーに相応しいのか少し謎ではありますが、5月に発売された『魚喃キリコ 未収録作品集』の上・下巻と、4月に発売された『魚喃キリコ 作品解説集』を最近手に入れました。
魚喃キリコさんのことは『blue』や『strawberry shortcakes』、『南瓜とマヨネーズ』が映画化されたこともあり、男性でもご存知の方は多いのではないでしょうか。もともと『ガロ』でデビューしたという過去もありますしね。なんでいま話題に出すのかというと、今春に過去の9作品を装丁新たに発売したとともに、先にお話しした3冊が初登場したからです。
それがこちら。
前出の3冊は、『魚喃キリコ 未収録作品集』は上巻でデビューから90年代後半まで、下巻では2000年代以降のイラストと短編を収録し、『魚喃キリコ 作品解説集』は魚喃キリコさんご本人が作品について語ったり、インタビューを収録したファン必読の内容になっていると思います。
と思いますというのも、まだ全部しっかりと読めていない状態なんです。それでも、魚喃キリコさんの作品ってやっぱり独特だなって思ってしまいます。
個人的に、少女漫画的なベタッとした湿度のある描写は少ないながらも、内面で起きる感情の起伏がなくさらっと流れていくようでそうでもない、言葉と絵で繊細に積み上げていくところが魅力です。本当にエモいという言葉で片付けられない何かが、そこにありますよね。
作品解説集の『blue』のページを少し読んだ感じでは、作品になるまで時間が空いたことや、頭の中のカメラという視点について語られていました。やっぱり自分ごとのようでありながら、どこか自分自信も斜め上くらいから風景として眺めていたのかなとか、読み進めていくうちに新たな発見や考察が生まれそうで、続きを読むのが楽しみです。先日、Twitterで原画展の開催場所を探していたのも含めて、今後の動向をチェックしたいと思います。
最後に長々しく書くのもあれなので、好きな大御所の少女漫画家さんを挙げると、24年組では萩尾望都さんと大島弓子さん、ポスト24年組でいうと坂田靖子さんが好きです。魚喃キリコさんが影響を受けたという岡崎京子さんも、もちろん大好きです。
ではでは。