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BLOG - フイナム編集部

新卒22歳の本棚。

どうもみなさま。

はじめまして、新入りの竹田です。

まず簡単な自己紹介をすると、出身は滋賀県で、子供の頃からサッカーに明け暮れ、この度新卒で上京してきました。と、端折りに端折りましたが、大体プロフィールはこんな感じです。ちなみに好きなチームはベタ中のベタでバルサ。マドリディスタの方がいれば先に謝っておきます、すみません。

今回は記念すべき初ブログということで、なにを書こうかと迷ったんですが、お気に入りの本をいくつか紹介しようと思います。「本棚を見れば人柄が分かる」とよく言いますし。こんな一般人の本棚に需要があるかは分かりませんが、編集部員のキャラをみなさんに知ってもらうことがこのブログの趣旨らしいので。では、どうぞ。

『勝手に生きろ!』 チャールズ・ブコウスキー

カルト的人気を誇るアメリカ人作家チャールズ・ブコウスキーの自伝的小説。ギャンブル・酒・女に溺れる毎日を過ごし、仕事は嫌になったらすぐに辞めるか、クビになるかの2パターン。そんな自堕落でパンクな漢の日々を描いた作品です。内容はかなり下品ですが、こんな風に適当に生きるのも、またひとつの立派な生き方なんだなと気づかされます。ちなみに、僕はこの作品を大学4年の春に読んで、就活では絶対スーツなんて着るかと決め込み、頭も丸坊主にしました。完全なるバカですが、それがあって今このブログを書いていると考えると、なんとも感慨深いものがあります。

『1984年』 ジョージ・オーウェル

近未来の全体主義国家による、超監視社会を描いたディストピア小説。徹底した統治管理で、不都合な事実は改変され、国民はそれについてなんの疑問も抱かない。まさに今の日本を風刺しているようで、SF作品のはずが妙にリアルでゾッとしてしまいます。ジョージ・オーウェルの先見の明に感服。改めて紹介するまでもない名作ですが、今このタイミングで読むと新たな気づきがありそうです。

『午後の曳航』 三島由紀夫

昭和の文豪、三島由紀夫。「金閣寺」や「仮面の告白」も素晴らしいですが、今回はこちらを推させていただきます。思春期特有の大人への憧れと憎悪が、三島由紀夫の官能的な視点で描かれた作品で、内容はもちろん、なにより日本語の美しさに圧倒されます。特に秀逸な比喩が満載で、読むだけで文章が上手くなった気になります。で、実際に書いてみるとこの通り。自分の言葉の稚拙さに落胆するわけです。精進します。ちなみに本作は、デヴィッド・ボウイの愛読書100冊のなかにもリストインしていました。

『ナイン・ストーリーズ』(バナナフィッシュにうってつけの日)J.D.サリンジャー

『ライ麦畑でつかまえて』で知られるサリンジャーですが、僕はこの短編集の方が好み。特に第一作目の『バナナフィッシュにうってつけの日』は最高。というより衝撃です。第2次世界大戦に従軍したことで、PTSDを患った彼の精神性が色濃く反映されています。サリンジャー自身や本作の執筆背景などは、映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』で具に描かれているので、こちらも合わせてどうぞ。

 

『THIS IS NOT A F*CKING STREET STYLE BOOK』Adam Katz Sinding

小説ばかり続いたので、最後はファッション写真集で締めたいと思います。先述のプロフィールにひとつ付け加えるなら、大学時代にはストリートスナップをやっていました。と言えないぐらいの短期間ですが。そのスナップ界で僕が敬愛するフォトグラファー、アダム・カッツ・シンディングによる初の写真集。世界各国のファッションウィークにて撮影された、珠玉のスナップ写真の数々が収められています。彼は界隈では神様みたいな存在で、使うカメラやレンズをみんなが真似するほど。実際に会ったときは、スナップするのを忘れて、彼の撮影する姿を追いかけていたことも懐かしいばかりです。残念ながらここで写真をお見せすることはできませんが、彼のウェブサイト「This is NOT a Street Style Blog」を是非ともご覧ください。ファッションフリーク垂涎のサイトであることを保証します。

こんな感じで好みの本を紹介しましたが、少しでも僕のキャラが分かっていただけたなら万々歳です。これからしゃかりき頑張りますので、みなさまどうぞよしなに。

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